Apple Computerが、古いバージョンのiTunesを利用するユーザーに対して、今後は同社のミュージックストアへの接続を認めないことにすると警告を発している。
現在、iTunesの最新バージョンは4.6となっているが、このバージョンより前のものを使って楽曲を購入しようとしたユーザーには、最新版へのアップグレードを促す警告が表示される。
このメッセージには、「お使いのバージョンのiTunesは、まもなくサポートが中止されます。今すぐアップデートして、この最新版の機能および強化されたミュージックストアのサービスをご活用ください("You are using a version of iTunes that will soon no longer be supported," according to the message. Upgrade today to take advantage of the latest application features and music store enhancements.")」とある。
この件に関して、Appleの関係者からコメントを得ることはできなかった。Appleでは、来週音楽関連の特別イベントを開催する予定で、これにはU2のメンバーも参加することになっているが、今回の警告メッセージはそれに先立つ形で登場したもの。また、Appleがヨーロッパ向けの同サービスを新たな国々に拡大するのに合わせ、新バージョンのiTunesが登場する可能性もある。同社はサポート対象国の拡大を今月実施するとしていた。
Appleはこれまで、ユーザーに新バージョンを使わせようとさまざまな手段を講じてきているが、これはiTunesを使った楽曲共有を可能とするアドオンプログラムを阻止するためだ。iTunesは、ユーザーが同じネットワーク上にある別のコンピュータに保存された音楽を聴けるように設計されているが、しかし音楽ファイル自体はダウンロードできないようになっている。それでも、音楽のストリーミング機能を悪用してファイルをダウンロードできるようにするプログラムが増えつつある。
また、同社はRealNetworksからの脅威にも直面している。Harmonyという技術を開発したRealNetworksは、この技術を使えば自社の運営する音楽サービスから購入した曲でも、iPodで再生できるとしている。これに対して、AppleはiPodのソフトウェアをアップデートし、Harmonyを使えないようにすると警告していた。
同社は7月に出した声明のなかで、「現行および将来登場するiPodでは、非常に高い確率でRealのHarmony技術が使えなくなる」と述べていた。
なお、Appleによる今回の警告については、今週MacファンサイトのAppleInsiderですでに指摘されていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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