ニフティ(古河建純社長)は、自社またはホスティングサービスによってメールサーバーを運用し、500個以上のメールアドレスをもつ法人企業を対象に、ネット経由のメールセキュリティサービス「メールフィルタリング中継サービス」を10月4日から提供する。04年度末に4万メールアドレス、07年度末までに5万メールアドレスの契約を目指す。
「メールフィルタリング中継サービス」は、同社のセンター設備に利用企業のメールを中継させることで、「@nifty」法人会員契約を結んでいない企業に対して、ネット経由で迷惑メールやウイルス対策を実施するもの。利用企業は、従来のメールシステムの増強、新規ソフトウェア導入、メールアドレスの変更などが不要なため、迷惑メールやウイルス対策にかける手間や時間、費用の軽減を図り、安心かつ手軽に安全なメールのやり取りを実現できる。
サービスの特徴としては、迷惑メール対策では、「@nifty」が定めた基準に加え、利用者が迷惑メールと判断した履歴を学習して設定される基準を自動判別し、迷惑メールを専用迷惑メールBOXに振り分けて管理する「学習型フィルター」機能を搭載した「迷惑メールフィルター」を、国内のISPとして初めてネット経由で提供する。
また、ウイルス対策サービスでは、トレンドマイクロの検出・駆除技術を搭載したインターネットゲートウェイ用ウイルス対策製品「InterScan Virus Wall」を利用した「ウイルスフィルター」によって、常に最新のウイルスパターンファイルを自動更新するとともに、ウイルス感染に対する常時監視や自動駆除を提供する。
利用料金は、初期費用が5万2500円、月額利用料は1メールアドレスにつき525円。なお、「迷惑メールフィルター」と「ウイルスフィルター」のとぢらか1サービスだけを利用の場合は、いずれも初期費用が5万2500円、月額利用料が1メールアドレスにつき263円となる。
同社は今後、「@nifty」会員に限らず、すべてのインターネットユーザーに対して積極的にメールセキュリティサービスを提供することで、利便性の高いサービスと快適なインターネット環境の提案を推進していく方針。
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