日本IBMとシスコシステムズは9月24日、両社製品を統合したネットワークセキュリティ用ソリューション「IBMネットワーク・セキュリティー・ソリューション」の提供を今秋以降開始すると発表した。日本IBMのネットワーク管理ソフトウェアTivoliにシスコのセキュリティポリシー管理技術を組み込み、中核ソリューションとして提供する。
両社が対象とする分野は、ユーザープロビジョニング統合ソリューション、エンドポイントセキュリティ統合ソリューション、コンプライアンス(ポリシー順守確認)自動化ソリューション、セキュリティサービスの4種類。各分野の概要は以下の通り。
- ユーザープロビジョニング統合ソリューション:
ネットワーク機器やユーザーアクセスを制御するソフトウェアCisco Secure Access Control Serverと、統合ユーザー管理ソフトウェアIBM Tivoli Identity Managerの機能を統合し、ユーザー管理を一元化する。ID管理作業を大幅に削減し、なりすましや不正ユーザーアカウントの利用などのリスクを低減させるという
- エンドポイントセキュリティ統合ソリューション:
自己防衛型ネットワークを構築するソフトウェアCisco Security Agentと、日本IBMのサーバを統合する。攻撃実行前の防止やウイルス/ワームによるリスクを解消する
- コンプライアンス自動化ソリューション:
ウイルス/ワームなどに対抗するシスコのインフラ製品と、セキュリティ管理ソフトウェアIBM Tivoli Security Compliance Managerを統合する。セキュリティポリシー順守状況を自動的に確認できる。データの目的外利用、外部からの侵入、機密漏えいを防止するほか、ウイルス/ワーム感染やその他トラブルによるデータ/システム破壊、システム停止の際に、トラブルの判断基準や対策を明確化できるという
- セキュリティサービス:
日本IBMが、両社の製品で構成されたシステムに対し、ITインフラ評価、統合セキュリティソリューション設計/導入、セキュリティ運用管理支援、セキュリティ管理/アウトソーシングといったサービスを提供していく
日本IBMのプレスリリース
シスコシステムズ