CNET News.comが最初に伝えたように、YahooとMusicmatchの買収交渉は今年2月に始まった。その当時から、Yahooは「Mediacode」という小さな音楽ソフト開発会社の買収で獲得した技術やエンジニアの助けを借りて、独自アプリケーション開発を進めていた。
現在はAOLが所有する音楽再生ソフト「Winamp」の開発にも関与したMediacodeのエンジニアは、Yahooの独自技術と密接に連携する再生ソフトの開発に力を貸した。また、数カ月前からは、MusicNetの音楽ダウンロードストアやサブスクリプションサービスとこの技術をリンクする作業も進めてきている。MusicNetの顧客にはAOLやVirgin Digitalも名を連ねている。
業界の専門家らは、Yahooがいくつかの理由からMusicmatchの買収を決めた可能性を指摘する。そのなかには、Musicmatchの利用者のほうがYahooの幅広い消費者ユーザーよりもデジタル音楽に慣れているという意見もある。
こうした長年のオンライン音楽ユーザーは、利幅の大きいサブスクリプションサービスに魅力を感じるかもしれない。Yahooではサブスクリプションサービスが自社のビジネスの核になると見ている。
Musicmatchの技術自体も買収の要因になった可能性が高い。また、Musicmatchを買収すれば、同社の顧客や技術が、Yahooにとって強力なライバルになる可能性のある他の大手企業各社にわたらずに済むという点もある。
インターネット調査会社のComScore Media Metrixによると、Musicmatch買収でYahooは米国第3位のオンライン音楽リスナーグループを獲得したという。8月時点では、YahooのLaunchが1400万ユニークユーザーでトップに立っており、1300万人のAOL Musicと580万人のMusicmatchが続いている。MSN Musicは430万人の第4位、Napsterを保有するRoxioは210万人、RealNetworkのListenは180万人だった。
しかし、2つのサービスに平行して投資を行うことは、Yahooにとってリスキーだとアナリストは指摘する。
GartnerG2のアナリスト、Michael McGuireは、「同社には資金が豊富にあり、それが最大の長所だ。同社はまだ市場に参入したばかりだが、このビジネスを築いていくのは非常に困難で、費用もかかるだろう」と述べている。
Yahooの手許資金は6月末時点で26億ドル弱となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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