特注切手を郵便物に貼ることは、ちょっとやりすぎだと一部の米国人は考えているようだ。
ちょうど1カ月前に特注切手サービスを開始したばかりのStamps.comは米国時間13日、物議を醸すような画像が米国の郵便物に貼られることを防ぐ目的で、同サービスの規模を縮小した。
ロサンゼルスに本社を置く同社は、今後もPhotoStampsサービスを提供していくと述べる。PhotoStampsは、消費者が選んだ写真を本物の郵便切手に印刷してくれる有料のサービスだ。しかし、同社によると今後は、「赤ちゃん/子ども」と「ペット/動物」の2つの人気分野に力を入れていくという。大人やティーンエイジャーの写真は受け付けないことにした同社は、風景や自然、野生生物、会社のロゴ、慈善団体のロゴを含む画像は今後も受け付けていくと述べる。
「サービスを悪用しようと、骨惜しみせずに不適切な行動を起こした」人がいたため、サービスの幅を狭めざるを得なかったと、同社の幹部らは述べた。
今回の決定について詳しい説明を求めたが、Stamps.comからコメントは得られなかった。
同社がPhotoStampsサービスを開始した直後から、論争を巻き起こすような写真やユーモラスな画像を切手に印刷してもらおうと思いついた人達が、その試みに関する詳細な情報をインターネットで公開するようになった。Smoking Gunというサイトでは、テッド・カジンスキー(「ユナボマー」の別名をもつ爆弾魔)やジミー・ホッファ(全米トラック運転手組合を率いた人物)、スロボダン・ミロシェビッチ(元ユーゴスラビア大統領)のように好ましくないとされる人物や、モニカ・ルインスキーの有名な青いドレスのような悪名高いモノの写真を使って切手を注文することに成功している。
アメリカ郵政公社から許可を得て、試験的に特注写真切手サービスを提供しているStamps.comは、同社が不適切と考える切手の印刷を拒否する権利を留保している。Smoking Gunは、リー・ハーベイ・オズワルド(ケネディ元大統領の暗殺犯)やギャングの密告者だった凶暴なサミー・グラバーノの写真など、提出した写真の一部が実際に拒否されたことを認めている。
Stamps.comはPhotoStampsサービスについて、消費者の反応が良く、すでに100万件以上の注文を受けたと述べた。PhotoStampsの市場テストは、今月末まで続くことになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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