Apple Computerは米国時間7日、同社のMac OS Xオペレーティングシステム(OS)のアップデートをリリースし、同ソフトウェアのなかに見つかっていた15箇所の欠陥を修正した。
これらの問題の多くは、同OSの基盤となっているオープンソースソフトウェアの中に存在していたもので、Kerberos認証システムの重大な欠陥なども含まれている。Kerberosはコンピュータネットワークの守衛役を果たすソフトウェアだ。今回のパッチは、Mac OS Xのバージョン10.3.5および10.3.4用で、さらに「Jaguar」と呼ばれるMac OS X 10.2向けのものもある。
今回のパッチで修正される欠陥には、攻撃者に悪用されるとApache 2ウェブサーバがクラッシュあるいはフリーズさせられる、同社のウェブブラウザ「Safari」を利用してソフトウェアを動かされる、あるいはネットワークが使うパスワード保存箇所が外部にさらされるなどの可能性を含むものがある。セキュリティ情報を提供するSecuniaでは、このKerberosの問題について、同社による5段階の深刻度評価で2番目に高い「極めて深刻(Highly Critical)」に分類している。
Appleのウェブサイトには、本件に関する勧告と、アップデートの中身に関する詳細が上がっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス