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バック・トゥ・スクール--ITをめぐる米大学キャンパスの現状 - (page 3)

Marguerite Reardon (CNET News.com)2004年09月07日 09時29分
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Wi-Fiの普及で学生もモバイル化

 大学のキャンパスでは、これと同様に重要な展開がワイヤレスネットワーキング分野でも起こっている。一部の大学では、802.11ワイヤレス(Wi-Fi)技術で大学全体を網羅するキャンパスブロードバンド回線を学生や職員に提供している。

 これらのネットワークを利用すれば、学生や教職員はいつ、どこからでも、教室や研究室などなどの教育リソースにシームレスに接続できるようになる。また、常時接続されたモバイルコンピューティングというコンセプトを自然に売り込んでくれるため、デジタルライフスタイル製品を売り込む企業にとっては経済的利益もある。常時接続の高速ワイヤレスインターネットアクセスを大学のキャンパスで初めて経験する人も多くなりそうだ。

 ダートマス大学のテクニカルサービスディレクター、Brad Nobletは、「ネットワークが簡単に利用できると生活が一変する。大学を離れてワイヤレスアクセスができなくなるとイライラする」と語った。

 高等教育の現場における情報技術を毎年調査するCampus Computing Projectによると、米国の大学の90%以上では何らかの形のワイヤレスネットワーク環境が整備されているという。

 Nobletはマーケティングに精通したCisco Systemsのトップ、John Chambersの言葉を借りて、技術が学生の生活、学習、そして余暇を変えつつある、と語った。ダートマス大学はワイヤレスネットワーキングの草分けで、こうしたネットワークが78万坪のキャンパスを100%カバーしている。

 同大学のキャンパスでは最大600カ所にワイヤレスアクセスポイントが設置されており、学生は、学生寮の自室での勉強中も、町に繰り出しているときも、キャンパス内のリフトで移動中も、コネチカット川でカヌーを楽しんでいる時でさえもWi-Fiネットワークにアクセスできる。

 「1〜2カ所に設置しただけでは全員をひどく失望させると思った。そこで、敷地全体を網羅することにした」(Noblet)

 また、ワイヤレス化を実現した大学はダートマス大学だけではない。Campus Computing Projectの調査によると、ワイヤレスネットワークの導入もしくは移行に関する戦略的な計画を公表したキャンパスは、2001年は24.3%、2002年は34.7%だったが、2003年秋には45%に達した。これは、2003年に大学の40%以上が予算を削減する中での伸びだった。現在では、ネットワークがあまりに一般化し、学生はこれを当然利用できるものと考えている。

 今秋MITの4年に進級したHarel Williamsは、「ワイヤレス環境を使い始めてしまうと後戻りはできない。今はだれもが(Wi-Fiネットワークは)あって当然と考えていると思う」と語った。

 今日では大半の大学が、古く速度の遅い802.11aや802.11b技術から、新しく高速な802.11gなどの標準に移行しようとしている。また、スループットを毎秒54Mbpsから100Mbpsに引き上げる802.11nのように今後有望な標準も登場している。これは、ワイヤレス回線でのストリーミングビデオの配信を開始する大学にとって有益な標準となる。

 大手企業とおなじく、複数の大学が音声、動画、データトラフィックを単一のIPネットワークに整理統合し、コストを押さえる取り組みを進めている。ダートマスではすでに統合されたIPバックボーンを利用するべく、学生にラップトップを電話として使える音声通話用のクライアントソフトウェアを配布している。同校は2005年末までにIPネットワーク経由でテレビ番組の配信も提供する予定だとNobletは語った。

   

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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