双日は、第3世代携帯電話FOMAを利用する産業廃棄物追跡/管理システムを開発した。同社が8月30日に明らかにしたもの。開発には、NTTドコモ関西が協力した。
同システムは、双日のマニフェスト管理システム「ビーナスシステム」とFOMAを連携させ、マニフェスト管理業務の電子化と、産業廃棄物の処理過程追跡を実現。携帯電話端末を活用できるので、「導入企業は専用の機器を購入することなく新手法で廃棄物管理を始められる」(双日)。
同システムでは、マニフェスト発行に必要なデータのやり取りをiモードで行う。具体的には、収集運搬業者が産業廃棄物の引き取り時に、携帯電話のカメラで現場を撮影し、ビーナスシステム用iアプリに接続して廃棄物の種類や数量などの必要事項を入力。登録データは排出事業者に自動的に届き、マニフェスト発行権限者が画像とデータを確認して承認/電子マニフェスト交付を行う。収集運搬車両の位置や経路などの運行軌跡は、GPSを使って記録され、マニフェストに添付される。
こうして作成した電子マニフェストは、排出事業者、収集運搬業者、処理業者がインターネット上で共有する。マニフェスト回収や照合などの事務作業を効率化できるうえ、廃棄物処理に関するデータの一元管理も簡単に行える。
なお、紙マニフェストは5年間の保管が義務付けられるが、同システムは日本産業廃棄物処理振興センターのJWNET対応であるので保管が免除される。
同システムは、大手住宅メーカーが導入して関東圏での運用を開始する。双日は、住宅メーカーやゼネコンなどの建設業界向けを中心に、ASP方式で展開していく。3年後の売上高の目標は、年間1億円。
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