Apple Computerが、同社のPowerBook G4ポータブルコンピュータの付属品として今年出荷した約2万8000個のバッテリをリコールしている。
同社は、米国時間19日に米国消費者製品安全委員会(USCPSC)と共同で声明を発表し、これらのバッテリがオーバーヒートする可能性を明らかにした。同社は、今年1月から8月の間に販売したPowerBook G4の15インチモデルに付属する同バッテリの交換を約束した。なお、このバッテリは単体でも販売されていた。
Appleは、このバッテリのオーバーヒートに関して4件の報告があったことを明らかにした。同社では、発火の危険もあるこの問題は、韓国のLG Chemが製造したバッテリ内部のショートが原因であることを突き止めた。同社にはまだケガなどの報告はないが、同社はリコール対象のバッテリが付属するPowerBook G4のオーナーに対し、マシンの使用を中止するよう呼びかけている。
問題のバッテリのモデル番号はA1045で、シリアル番号がHQ404、HQ405、HQ406、HQ407、あるいはHQ408から始まる機種。これらの番号はバッテリ底部のラベルにプリントされている、とAppleでは話している。
Appleでは、同社へ連絡の上、無償交換するよう同バッテリの顧客に対して勧告している。同社の連絡先は、(800)275-2273あるいはApple.com。さらに同社は、顧客サポートサイトでバッテリ交換専用のページも公開している。
毎年数千万台のノートPCが出荷されていることを考えると、バッテリや充電システム関連のリコールはかなりめずらしいと言える。しかし、メーカーが問題を発見するケースは確かにある。たとえば、2001年にはDellが約28万4000台のInspironノートPCのバッテリをリコールしており、AppleもPowerBook G3の57万台の電源アダプタをリコールしたことがある。
Appleでは、ほかのPowerBookやiBookのバッテリはどれも今回のバッテリのリコール対象とはなっていないとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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