IBMが米国時間12日、新規採用計画を発表した。発表によると、同社は世界各地で合計1万8000名の従業員を新たに採用する予定だという。
IBMでは、従業員数が年末までに33万人になると見込んでいる。これは1991年以来、最も高い水準だ。
今年初め、同社は新たに1万人程度採用する予定だと発表したが、その後、採用予定人数を1万5000人まで引き上げた。そして12日、同社は、プロフェッショナルサービス部門からの強い要望を受けて、採用予定人数を1万8000人までさらに増やしたことを明らかにした。この人数には、買収による増員は含まれていない。
IBMの広報担当のClint Roswellは、「IBMに対する需要は非常に高い」とし、「競合他社の中にはこれを認識できていない企業もある。しかし、これは企業の経営能力の問題だ」と語った。
同社の最大のライバルの1社であるHewlett-Packard(HP)は同日、第3四半期決算を発表し、業績がアナリストの予想を下回ったことを明らかにした。同社は、原因としてサーバとストレージ事業部門の業績が振るわなかったことを挙げた。さらにHPは、第4四半期の業績もアナリストの予想を下回りそうだと述べている。
IBMでは社員研修を行っており、そのおかげで、社内の配置転換もスムーズに行われているとRoswellは述べる。例えば、IBMが一部の業務を海外現地法人に移行した際も、仕事をなくした米国従業員をスムーズに配置転換することができた。今年新しく採用される従業員のおよそ3分の1は、米国内で採用される予定だ。
3週間前に同社は、業務の海外移転計画について、当初予定していたほど多くの従業員を解雇せずに済みそうだと述べた。当初、同社はおよそ米国従業員3000人分の業務を海外に移転させる計画だったが、7月にIBMに詳しい関係者は、2000人分の業務移転で済みそうだと述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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