以下は、Playboy誌9月号に掲載されたGoogle共同創業設者Sergey BrinとLarry Pageのインタビュー記事からの抜粋である。はたして2人は一線を越えているだろうか。
--Googleの売却を考えたことは?
Page:ない。われわれは自分たちの会社が重要な会社だと思っているし、これからもずっとこの会社の事業に専念していくつもりだ。独立企業であることが気に入っている。
--IPO後には、現在「客観的」であるとされている検索結果を商業化するようにGoogleに対して圧力がかかるのでは?
Brin:ナンセンスだ。Playboyにしても、雑誌として、なぜ記事に対する報酬を受け取っていないのかを考えてみて欲しい。広告が雑誌のなかで別物として扱われている理由は何なのかをだ。
--Googleは将来どういう使い方をされるようになると思うか?
Brin:多分、いろんな新しい方法で利用されるようになると思う。すでにいくつかの実験をしているところだ。たとえば、ある電話番号に電話をかけて、何を検索したいかを告げると、答えを教えてくれる、といったものが考えられる。現段階では、まだおもちゃのようなものだが、将来に向けた製品の開発に関し、理解を深めることができる。
--ドットコム不況について
Page:創業からわずか1、2年で株式を公開した会社がたくさんあった。われわれには5年の実績があり、規模もかなり大きい。また、15万社以上の広告主と大勢の営業担当者も抱えている。そして、何百万人ものユーザーがGoogleを利用している。つまり、全く状況が違うということだ。
--関連広告を提示するためにメールのメッセージをスキャンする、ウェブベースのGoogleの無料電子メールサービスであるGmailについて
Brin:われわれは広告を提示しているだけだ。しかも、自動化されている。メールの内容は誰も見ていないので、それがプライバシーに触れるとは思っていない。大々的な差し出がましい広告と、われわれのような小さな広告のどちらを選ぶかと言われれば、答えは明らかだ。ここしばらくGmailを使っているが、広告が気に入っている。
--ポータルとしてのGoogleについて
Page:われわれは、それまでとは反対側の立場に立って事業を構築してきた。Googleに来て、欲しいものをすぐに見つけて欲しい。ユーザーを目的地に向けることができれば幸いだ。これこそ、われわれが目指すもので、すべての情報を所有しようとするポータル戦略とは、正反対だ。
--中国でGoogleの利用が禁じられていることについて
Brin:中国は実際に、われわれ(のサイト)を何度か閉鎖したことがある。しかし、中国にはわれわれのサービス--情報、コマースなどに対し十分な需要があったので、中国政府は再開を認めた...中国に対して公平を期すために言えば、内容を検閲することに関し明確な要求をしてきたことはない。だからといって、中国で足場を固めた他のポータルの方針に私が満足していると言うわけではない。
--Googleのパワーについてどう思うか?
Page:ユーザーはデートの相手を調べるためにGooglingを利用しているそうだ。これを考えれば、我々の責任は重大だ。誰もが情報に関して、われわれを頼りにしていると思えば、その責任の重さがわかる。驚くべきことは、毎日歯を磨くように、われわれのサービスが人々の日常生活の一部になっているということだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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