三菱マテリアルは8月9日、SoftEther VPN技術をもとに開発した仮想LAN構築システムSoftEther CAと、同システムを使った次世代SCMシステムM2S dataTubeの法人向け販売を8月30日に開始すると発表した。
SoftEtherは、異なるLAN上のユーザーがあたかも同一LANに接続しているかのような通信をインターネット経由で実現するシステム。開発者の登大遊氏が、2004年4月にソフトイーサを設立し、SoftEther技術自体の開発、関連ソフトウェア開発、書籍出版、サポートなどを提供する。
SoftEther CAは両社が共同開発したソフトウェア。電子証明書システムの導入とユーザー管理機能の拡充により、既存ネットワーク上で、インターネットを通じた安全な通信が行えるという。対応可能なクライアント数や機能、提供形態に応じ、Closed製品、ASP製品、Open製品の3種類を用意する。各製品の概要は以下の通り。
・Closed製品:
セキュリティを高めるため接続可能範囲を制限し、中〜大規模法人の仮想LANの構築を対象とする
・ASP製品:
各種ソリューションへの組み込みを目的とする形態。機能を限定することで、Closed製品の半額程度に価格を設定する
・Open製品:
自由に接続先を変更できる。個人や小規模オフィスでの活用を広げるため、Closed製品よりも低い価格設定を予定
Closed製品とASP製品については、販売を開始した。Open製品の発売は体制が整い次第始める。価格はいずれもオープン。
また、M2S dataTubeは、三菱マテリアルのITソリューション技術にSoftEther CAのASP製品を組み込んだSCMソリューションである。同製品を使用すると、これまで(ネットワーク接続の問題から)情報収集の対象に含めることのできなかった協力会社との通信が可能となり、情報の蓄積が行えるようになるという。「既存システムとの親和性もよく、段階的に適用範囲を拡大できる。そのため、まずSCM導入を限定的な在庫管理のような小規模構成から開始し、順次を導入範囲を広げられる」(同社)
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