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ソフトウェア分野に力を入れるインテル - (page 2)

John G. Spooner(CNET News.com)2004年08月09日 10時00分
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「Wintel」に足並みの乱れ

 しかし、Intelがソフトウェア開発に取り組む理由は他社とは異なる。PC分野で同社の長年のパートナーであるMicrosoft(いわゆるWintel同盟の相方)の事情で製品開発サイクルが延びているため、Intel自身が新機能を実現するためのソフトウェアを開発していかないと、今後、同社の新機能開発能力が減退する恐れがあるのだ。

 Windows 95の発売からWindows XPが発売されるまでの間、およそ2年毎に新しいOSが店頭に並んだ。しかし、2001年にXPが発売されて以来、新たなOSは製造されておらず、Longhornという開発コード名で知られるWindowsの次期版の発売も2年以上先になると見られている。だとすると、前作からの発売間隔は6年ということになるが、Microsoftは発売間隔がこれだけ長期化した原因の1つとして、同OSのセキュリティ機能を強化しているためと説明している。

 一方Intelは、消費者にアップグレードを促すと共に、Advanced Micro Devices(AMD)などのライバル企業に対し常に先んじるため、自社のチップセットに新機能を頻繁に追加している。同社は毎年、1つのPC製品群につき1つの主要な新チップセットを発売しており、また四半期毎にプロセッサ速度の向上を図っている。

 「最近はIntelがMicrosoftをしのぎつつある。Microsoftはソフトウェア全体の適正検査に時間をかけすぎるためだ。さらに、それらのソフトウェアを集め、サービスパックや新OSに追加しなくてはならない」と語るのは、業界誌「Microprocessor Report」の編集長を務めるKevin Krewellだ。「Intelはより迅速に行動したいと考えている。よって、これはタイミングや両社のビジョンが一致するかどうかの問題だが、いくつかの点で両社の考えは食い違っている。現在IntelはMicrosoftと全く異なるスケジュールで動いている」(Krewell)

 これが両社の衝突につながるか否かは定かでないが、現在両社が取り組んでいる事業が火種となる可能性はある。

 IntelのMobile Products Groupはすでに独自にソフトウェアを開発し、他の企業・団体にライセンス供与を行なっているのはその1例だ。同グループは、Centrinoを搭載したノートPC向けの小型セカンドスクリーン、Extended Mobile Access(EMA)を開発した。このEMAにより、PCの機能性を向上させ、会議を次から次へと急いで移動することの多い企業幹部にとって、より魅力的なPCにするのが狙いだ。

 EMAは、ノートPCの画面を開いたり、Windowsを起動しなくても常に無線ネットワークに接続された状態を維持し、電子メールの確認などが行なえる機能で、待機モードでも利用できる。

 台湾のInsyde Softwareの最高経営責任者(CEO)Jonathan Josephによると、同社はIntelからEMA用のソフトウェアのライセンス供与を受け、製品として販売する権利を得たという(製品名は「InsydeAxS」)。年内にEMAを備えたCentrino搭載の企業向けノートPC数種が発売され、その後、消費者モデルにも搭載されると見らていれる。

 Josephは「(Intelは)基本的なソフトウェア開発を行ない、製品化をわれわれに委託した」と述べ、さらに「それは単なるコンセプトではなく、製品化を意図したものだった」と付け加えた。

 一方、MicrosoftもEMAと同様の補助的スクリーンの構想を検討してきたが、同社にはLonghornをリリースするまで、その種の製品の発売予定はない。

 Intelはさらに、これ以外にもWindowsアプリケーションも開発しており、それらを各PCメーカーに提供し、PC製品に搭載させている。「Experience 7.1 Surround Sound」はその一例だ(このアプリケーションはサラウンド・サウンドに関するものでEMAとは無関係)。同アプリケーションを利用すれば、同社の新型デスクトップ用チップセット「900シリーズ」を搭載したPCでは、サラウンド機能の設定が可能となる。同アプリケーションでは全てのスピーカーが一覧表示され、ユーザーはポイント・アンド・クリック方式でメニューを選択していくことでスピーカー間のバランス設定などが行なえる。また、IntelがPC製品への搭載用として各メーカーに提供しているソフトウェアには、ソフトウェアメニューを通じてハードディスクの接続/削除が行なえるストレージ・ユーティリティなども含まれている。

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