NECは、情報通信研究機構(NICT)と九州大学が共同開発したリアルタイム地球磁気圏シミュレーションシステムに対し、スーパーコンピュータSX-6と、計算結果を映像化するソフトウェアRVSLIBを提供した。同社が7月29日に明らかにしたもの。
同システムは、太陽風衛星の収集するデータを利用し、地球磁気圏の全体像をリアルタイムに3次元シミュレーションする。太陽活動の活発化による地球周辺の磁気圏の乱れや、磁気圏内の擾乱(じょうらん)などを予測することが目的。「太陽から地球までの宇宙空間における磁場擾乱の発生とその影響の解明に寄与し、より正確かつ定量的に磁気擾乱を予測できる」(同社)
SX-6の導入により、実際の物理現象の変動に追随した高速なシミュレーションが可能となった。さらに、RVSLIBを使用すると、シミュレーションと同時進行で結果を映像化できる。
同社によると、地球磁気圏の全体像を3次元シミュレーションでリアルタイムに常時モニターできるシステムは、これが世界で初めてという。
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