米国防省は、海軍シミュレーション用として、IBMから20テラフロップの処理性能を持つスーパーコンピュータなどを購入する契約を交わした。IBMが27日(米国時間)に明らかにした。
「Kraken」というこのシステムは、秒間約20兆回の計算を処理できる性能になると見られている。これは海軍海洋学局(Naval Oceanographic Office)が購入する2つのシステムの片方にあたる。IBMの話ではこの契約の金額は数千万ドルに上るという。
フラッグシップとなるこのシステムは、プロセッサを8基搭載したp655マシンを386台つないだクラスタで、チップにはIBMのPower4+プロセッサ、またOSにはIBM版のUnixであるAIXが採用される。これにはまた55テラバイトのディスク容量をもつFastTストレージシステムも含まれる。もうひとつの、より小型なスーパーコンピュータのほうは、プロセッサ8基搭載のp655を64台つないだシステムで、処理速度は3.5テラフロップとなっている。
海軍の同局では、これまでもいくつかのスーパーコンピュータを導入したことがあり、たとえば2001年にはCrayからSV1exを、また2002年にはIBMのBlue Oceanというシステムを購入した経緯がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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