IBMの科学者らが、微細な磁気信号を捕らえることで単一の電子による像を作り出す方法を編み出した。このブレークスルーによって、研究者らは素粒子のふるまいをさらによく理解できるようになり、ひいてはそこからいっそう強力な電子顕微鏡や、新素材、薬品などが生まれてくる可能性がある。
これは、MRIの一種で磁気共鳴力顕微鏡(MRFM)と呼ばれる装置の分野で、IBMのアルマデン研究センターなどでナノスケール研究の管理者を務めるDaniel Rugarが行った研究の成果だ。
MRFMは医師が使うMRI装置の1000万倍も感度が高い。MRFMの主な特徴は、秒間に約5000回の頻度で振動する磁気を帯びた先端を持つ、極小のシリコン製「マイクロカンチレバー」だ。同社ではさらに研究を進め、MRFMの感度を高めて、陽子や他の粒子を個々に識別できるようにするとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」