ロボット開発メーカーのビジネスデザイン研究所(木村憲次社長)は7月12日、NECシステムテクノロジー(高橋利彦社長)とフタバ産業(小塚逸夫社長)との協業で、ハローキティをキャラクターにしたコミュニケーションロボット「ハローキティロボ(仮称)」を開発したと発表した。
「ハローキティロボ」は、NECシステムテクノロジーが提供するロボット開発用ソフトウェア「ロボスタジオ」を採用することで、開発コストの削減が可能になったため、今回の商用化が実現した。製造はフタバ産業が担当し、ハローキティの誕生日にあたる11月1日に発売を予定する。ビジネスデザイン研究所の木村社長は、「年内に2000台の販売が見込める」と自信をみせた。
特徴は、音声や画像の高度な認識機能を搭載したことで同ロボットとコミュニケーションがとれる点。最大10人までの認識が可能で、約2万パターンの会話内容を組み込み、話し相手に応じて会話できるようにした。ほかには、首や腕などを動かして感情を表現したり、歌やなぞなぞを出して人を楽しませたり、抱き上げると驚くなど、さまざまなコミュニケーション能力をもっている。
ビジネスデザイン研究所では、感性コミュニケーションロボット「イフボット」を今年4月から発売しており、高齢者や福祉施設などを中心に100台以上を販売した実績をもつ。「ハローキティは、世界的なブランドを確立しており、女性を中心に人気が高い。家庭を対象に普及していく」(木村社長)と判断し、製品化に踏み切った。さらに、「今年は、ハローキティの生誕30周年ということもあり、需要がますます高まるだろう」とみている。価格は40万円台を想定している。
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