マイクロソフトと兵庫県、兵庫県教育委員会は6月4日、県立高校の教育システムにおけるIT利用を推進する実証実験を開始することで合意した。調印式にはマイクロソフト 執行役公共インダストリー統括本部長 大井川和彦氏と同社執行役最高技術責任者 古川享氏、兵庫県の井戸敏三知事、兵庫県教育委員会の武田政義教育長が顔を揃えた(写真)。
兵庫県は県立社教育研修所に実験システムを設け、ITを活用した教育システムの実証実験を、まず県立青雲高校を対象として6月に開始する。実験では、教材や課題などの教育コンテンツをデジタル化し、PCを用いた遠隔授業や生徒の在宅学習に利用する。これらの教材を使った生徒の学習履歴や成績などの管理にITを活用する。遠隔学習用教材の作成にはMicrosoft Producer for Microsoft Office PowerPoint 2003を使用する。
教育委員会側では、テスト教材や講義コンテンツなどを一元管理することで、学校や教師の連携を容易にするねらいがある。また、教材をネットワーク経由で配信することにより、生徒の在宅学習を充実させる。宿題の回収、採点などを電子化することで、教師が個々の生徒の学習進ちょく状況に応じて適切なタイミングで指導を行えるようになる利点がある。兵庫県は今後配布教材のデジタル化をさらに積極的に進める方向。
また、三者は同日教職員の情報化研修の実施に関しても協力することで合意した。マイクロソフトとICT教育推進プログラム協議会が共同で開発する研修コンテンツを兵庫県に無償で提供し、小・中学校や高校の教員研修に利用する。6月に「パソコン活用基礎 校務編」「パソコン活用基礎 授業編」を使った研修を開始するのを皮切りに、情報コミュニケーション技術のリーダー教職員養成やプレゼンテーション、ネットワーク管理などに関するEラーニングを進める。
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