BEA、成長の痛みをどう乗り越えるか - (page 2)

Martin LaMonica(CNET News.com)2004年06月03日 10時00分

--2005年までに売上を30億ドルまで持っていくということですが、技術革新以外では、具体的にどんな手を考えていらっしゃいますか。

 流通を非常に重視しています。Oracleのように、顧客への直販モデルで、営業担当者を増やしていけば、それで売上も伸び続ける、というわけにはいきません。ああしたやり方では、かなりの大企業でもい ずれは売上が伸び悩むことになります。IBMでもその点は変わりません。IBMは成長企業ではありませんし、Oracleもそうです。みなその点は口にしませんが、しかし実際は両社とも成長企業ではないのです。われわれに必要なのは、自社の技術のなかで、もはや独自に販売する価値のないものに目を向けることです。こうした技術の販売には、流通チャネルを利用するのがとても役立ちます。

--製品の機能という点でハイエンドに特化したいですか。また、オープンソースの製品を検討していますか。

 必ずしもそうではありません。オープンソースについては、わが社の製品をもっと幅広く普及させるためのチャンスとしか見ていません。アプリケーションサーバの分野では、オープンソースの技術が競合となるまでに、しばらく時間がかかるでしょう。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)が各サーバに大きく依存しているからです。また、信頼性の問題もありますし、製品の購入コストも大したものではありません。

 Linuxは、安価なハードウェアで動作するという理由から、採用が進んでいます。たとえば、Solaris上で動くアプリケーションをLinuxマシンに移し替えても、J2EE(Java 2 Enterprise Edition)があれば問題なく動作します。しかし、アプリケーションサーバの場合はそうはいきません。現在のアプリケーションサーバは、コモディティではないため、それほど簡単に他のプラットフォームへ移植できるわけではないのです。

--オープンソースのアプリケーションサーバのなかに、競合すると思えるものはありますか。

 まったくありません。また、当分の間は出てこないと思います。

--オープンソースの製品のせいで、値下げの圧力がかかっていませんか。

 それもないです。値下げの圧力というのは、本当に(競合する技術が)導入されている場合に生じるものです。導入が進んでいなければ、値下げの圧力はありません。

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