トロイの木馬型ウイルスを作成して配布した疑いで、台湾警察がある男性を逮捕した。彼が作成したとされるウイルスは、中国人ハッカーらが台湾政府のコンピュータに保存された情報を盗み、破壊する際に利用されていた。
台湾の高雄出身のWang An-ping(30歳)は、感染したコンピュータ上のデータを盗み、破壊するウイルスPeepを作成したことを認めている。『China Post』によると、Wangは自分の空き時間を使って同ソフトウェアを設計したという。また、当初は企業が商用目的で利用するようにこのソフトウェアを販売するつもりだったが、最終的には自分のウェブサイト上で無償で公開することにしたという。
台湾のインターネット犯罪調査委員会の広報担当Lin Chieh-lungは、「Wangは単に自分のスキルを見せびらかしたかっただけかもしれないが、そのようなプログラムを市場に出せばどういうことになるか、分かっていたはずだ」と述べる。Chieh-lungによると、Wangはプログラムをハッカーの人気ウェブサイトに掲示し、ダウンロードするよう人々に呼びかけていたという。
Wangは、トロイの木馬型ウイルスを作成したことと、中国のソフトウェア開発者と接触があったことについては容疑を認めているが、台湾政府のシステムに対する攻撃については、何も知らないと供述している。
ウイルス対策ベンダのSophosで上級技術コンサルタントを務めるGraham Cluleyは、悪意あるコードを書いて配布することがどんな結果をもたらすのか、30歳のコンピュータエンジニアが理解していないことはあり得ないと述べる。
「もし有罪となれば、重い罰を言い渡される可能性が高いだろう--最大で5年だ。特に、このトロイの木馬ウイルスはバックドアを中国人ハッカーに開放した疑いがあるのだから」(Cluley)
ウイルス関連の告発は、これが今週で2件目だ。26日には、16歳のカナダの少年が「不正なコンピュータの使用」と「データに対する損害」の疑いでカナダ騎馬警官隊に逮捕されている。同少年は、Randexワームを作成したものとみられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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