Dellは米国時間18日、同社の携帯端末「Axim」シリーズに、Intelの最新モバイルチップを搭載した3機種を追加した。この新モデルにはBluetoothを使ったワイヤレス接続機能も初めて採用されている。
新しいAxim X30モデルの2機種は、802.11b Wi-FiとBluetoothを組み合わせており、Dellによれば、Bluetoothが同製品ラインに搭載されるのは初めてのことだという。もう1機種は初心者向けで、ワイヤレス機能は付いていない。
今回発表された携帯端末は、いずれもIntelのPXA270プロセッサを搭載しており、先月発表されたばかりのXScaleモバイルチップをいち早く採用した製品となった。以前、Bulverdeというコード名で知られたこれらのチップは、携帯端末の処理能力をノートPC並に向上させ、バッテリーの消費電力を削減するように設計されたものだ。
初心者向けの機種と中位機種は312MHzプロセッサ、上位機種は624MHzのプロセッサを搭載する。Dellによると、これは携帯端末で利用できる最も速いクロック速度だという。
Axim X30シリーズの3機種はいずれも、MicrosoftのWindows Mobile 2003 SEで動作する。3機種とも、Secure Digitalの内蔵I/OスロットとQVGA(Quarter Video Graphics Array)解像度を備えた3.5インチTFTカラーディスプレイを搭載している。
他のハードウェアメーカー各社も、Windows Mobile SE 2003を採用し、新しいIntelプロセッサを搭載した携帯端末を今年後半に予定している。市場アナリストは、DellがAxim Pocket PCを一足先に発表したことで、7月にiPaqシリーズの発売を予定しているHewlett-Packard(HP)よりも優位に立つと考えている。
「確かに、Axim X30に比べると、新しいiPaqは洗練された感じで人目をひくが、割高感がある。新型モデルの準備ができるまで、HPはAximと直接競合するモデルについて、大幅な値引きを検討すべきだ」と、Current Analysisの上級アナリストSam Bhavnaniは述べている。
Dellによれば、ワイヤレス機能のないAxim X30は199ドル、デュアルワイヤレスモデルは、30ドルのリベートを利用すれば249ドルで購入できるという。高速チップを搭載したワイヤレス複合モデルは349ドル。いずれも、Dellのウェブサイトから入手可能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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