グーグルを成功に導いた陰の功労者 - (page 2)

Stefanie Olsen(CNET News.com)2004年05月20日 10時00分
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---現在Googleで使用しているPageRank以外のアルゴリズムで、重要度が大きくなっているものはありますか。

 もちろん、PageRank以外の技術もありますが、説明するとなると話が難しくなります。われわれが使用している技術は、だいたい、2〜3種類に大別できます。そのうちの1つが、人間の知性を理解し利用する技術です。これは、あるページから別のページへのリンクや本文の内容を説明する注釈など、人間が知性を示すために付け加える信号を探し出すための技術です。

---Googleでは現在、何台のサーバを稼働しているのですか。10万台という人もいれば、1万台という人もいます。また、Googleが持っているコンピュータプラットフォームが最も興味深いという意見もあります。つまり、このプラットフォームがあれば、たとえばGmailのように、やりたいことは何でも実現でき、検索はこのプラットフォーム上で動く1つのアプリケーションに過ぎないのだという考えです。この意見は、Googleの強みを正当に評価していますか。

 それは、非常に面白い意見です。検索の歴史は、検索以外の目的のために開発されたアプリケーションの上に検索エンジンを乗せる歴史であったと言えます。たとえば、AltaVistaは、DECのAlphaサーバのコンセプトを現実に証明してみせるために開発されたものです。

 Googleでは、1万台を超えるコンピュータを稼働しています。しかし、われわれが現在持っているインフラストラクチャを開発したのは、検索の質と速さを向上するためであることは事実です。

 ウェブが大変な勢いで成長していることは分かっていたので、われわれには、簡単にスケールするプラットフォームが必要でした。サーバの数を増やすことで処理能力が向上し、しかもコードを一切書き直す必要がない、簡単にスケールできるアルゴリズムを開発しなければなりませんでした。そうした理想を忘れなかったことで、Googleのプラットフォームは現在の規模にまで成長することができました。会社をスタートさせた当初は、現在の千分の一にも満たない規模でした。

 こうして規模が大きくなるにつれて、われわれの持っている技術は、単なる検索だけでなく、大量の情報を人々に提供するもっと広範なサービスにも役に立つということに気づいたのです。Gmailはその最たる例です。われわれの持つ情報量は、ウェブと同じか、全体としてはウェブをしのぐ規模になる可能性があります。そして、その膨大な情報を蓄積するための技術的なノウハウをわれわれは持っています。

---Gmail以外にGoogleが取り組んでいるアプリケーションはありますか。

 具体的な内容についてはお話できません。全体としては、既にお話ししたとおり、もっともっとさまざまな情報に人々がアクセスできるようにするという方向に向かっています。Gmailは個人的な情報を検索するものです。Googleは、Gmailで初めてこの分野に本格的に取り組みました。

---Gmailに対してプライバシー擁護論者や議員たちから否定的な反応が上がったことで、何か学んだことはありますか。

 Googleが人々の生活の中で重要な役割を果たしているということ、だからこそ、Gmailに関しても心配し議論する価値がある存在になっているのだということを学びました。以前にも、GoogleがDeja.comからUsenetのアーカイブを買い取ったとき、大きな騒ぎになったことがありました。Usenetコミュニティは、Usenetの将来を心配し、アーカイブ情報に人々がアクセスできるようになることに異議を唱えました。

 しかし、時間が経つにつれ、このサービスはお馴染みのものとなり、Usenetコミュニティのメンバーにも使われるようになり、彼らにも高く評価されました。こうして騒ぎはおさまりました。Gmailについても、同じようになると思いますし、そうなることを願っています。すべての企業は、人々にとって重要な問題を真剣に受け止めるべきだし、Googleも実際にそうしていると思います。

---Gmailサービスが変更される可能性はありますか。

 今はまだ、どのように変更が行われるかについて私がここでお話しする時期ではないと思います。

---長期的には、次のどちらにより興味をお持ちですか。1つの巨大な検索空間でしょうか、それとも、このウェブサイト用とかあの企業の電子メールアーカイブ用といった具合に、1つ1つ区切られた多くの小さな検索空間の集まりでしょうか。

 ユーザーの視点から見れば、そこに行けば何でも見つかるような場所が欲しいと思うでしょう。私個人としては、技術的にどちらが好みということはありません。重要なことは、ユーザーが欲しい情報を簡単に入手できることです。そして、私にとって、それはユーザーが1つの場所に行くだけで済むことを意味します。その場所は、世界中にある無数のさまざまな情報源から、ユーザーが求めている情報を探し出すことができる場所でなければなりません。

---検索履歴、登録データ、電子メールを1つの場所に保管するということを、プライバシーの観点からどのようにお考えですか。

 われわれは、情報を創り出す人々、情報を所有している人々が、その情報の開示方法を決定する権利を持っているという事実を絶対的に尊重します。そうした人たちが、Googleを介して自分の情報を開示する方法を細かく制御できるように、あらゆる機能を提供していきます。それがわれわれのポリシーとなるでしょう。

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