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ウォークマンの栄光を再び--アップルに挑むソニーの勝算は? - (page 3)

John Borland(CNET News.com)2004年05月17日 10時00分
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 将来ソニーとAppleによる戦いの土俵は、iPodを超えた分野に移ることになりそうだ。Appleはこれまで、ソニーの得意分野であるテレビ関連製品には手を出さず、特に音楽市場およびホームビデオ、ホームレコーディング、デジタル写真といったデジタルコンテンツの顧客による作成を可能にする製品に注力してきた。

 AppleはセットトップボックスやTiVoのようなテレビ向け機器の市場への参入を避けている。また、iPodのビデオ対応についても、まだ時期尚早としている。

「ユーザーがiPodなどの携帯音楽プレイヤーを購入するのは、文字通り音楽を聴くためだ」とJobsは言う。また、音楽を聴くのは、ビデオ鑑賞と違って、他のことをやりながらでもできると同氏は付け加えた。 「映画を観ながら車を運転することはできない。両方は無理だ。」(Jobs)

マイクロソフトという不気味な存在

 異なるタイプのハードウェアの融合がますます一般的になってきている。MP3の再生をサポートしているCD兼DVDプレイヤーもあれば、ソニーのPSXのようにCDやゲーム、DVDの再生に加えて、テレビ番組のデジタル録画まで行うものもある。

 しかし、Appleとソニーがこうした融合型ハードウェア分野でますます激しく競合するようになると、両社の前にはマイクロソフトの存在が大きく立ちはだかることになる。

 マイクロソフトも、こうした融合型マルチメディア市場を今後の戦略の中心に据えている。 同社は、デジタルホームネットワークのハブとなる製品として、Media Center PC(Media Centerに接続して音楽やビデオをダウンロードするための携帯型デバイス)に注力している。 Xboxにも、同じような機能が搭載され始めている。

 自社でハードウェアを生産するAppleやソニーと違って、マイクロソフトには、さまざまなハードウェアメーカーと提携し、自社のソフトウェアをこれらのパートナーの製品に搭載して販売できるという利点がある。 つまり、消費者を説得して特定の技術ビジョンの実現に賛同してもらうために必要な設計やマーケティングの大半を、DellやHewlett-Packardといった会社が担ってくれるというわけだ。

 Appleもこのやり方の利点に気づき、HPに同社ブランドのiPodを販売するライセンスを供与した。 しかし、Appleおよびソニー製品の大半は、両社がそれぞれきつく手綱を握っている。

 Appleとソニーが目指すビジョンはいつか衝突し、最終的には、両社が歩み寄ることになるだろうとアナリストは予測している。 両社はそれぞれ、消費者が家庭向けの機器を自社製品で統一してくれるように戦略を推し進めているが、大半の家庭では、さまざまな会社の製品が混在することになるだろう。

「両社の競争が、ソニー一色、あるいはApple一色のデジタルホームに帰結することはない。両社がどのような戦略をとろうと、家庭内には複数のブランドの製品が混在することになるだろう」(Ainscough)

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