「DLJディレクトSFG証券は楽天証券に社名変更する」。楽天の代表取締役会長兼社長、三木谷浩史氏は13日、同社の第1四半期決算の発表会場にて、DLJディレクトSFG証券を7月4日付けで社名変更すると発表した。
DLJディレクトは、楽天が昨年11月26日付で子会社化した証券会社。DLJディレクト代表取締役社長で楽天の常務務執行役員を務める國重惇史氏によると、DLJは個人3名の頭文字で、楽天が買収した際にDLJという名前は1年間以上使わないという条件になっていたという。「楽天証券」に決定した理由として國重氏は、「楽天ブランドは幅広い顧客への認知度がある。しかもシンプルで覚えやすく、浸透しやすいだろうと考えた」と述べている。
楽天の代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏 |
楽天では、DLJとして培ってきた顧客基盤や信頼性を尊重しつつ、楽天の理念およびブランド力を活用し、「名称変更を機に、グループ全体のシナジーをより追求していきたい」(三木谷氏)としている。
DLJディレクトはこれまでデイトレーダーの顧客が多く、手数料も高めだったという。今後もデイトレーダーにフォーカスするが、「楽天から来る顧客にも簡単に取引をはじめてもらいたい」(國重氏)として、5月31日から手数料を値下げする。新しく導入する「ひとつき割引」コースは、信用取引が一律735円で、「いちにち定額」コースは、1日あたりの約定代金が20万円以下の場合、手数料が無料となる。これは「業界でも最安値水準」(同社)という。
また6月からは、同社が株価指数先物オプション取引において提供していた逆指値サービスを、国内株取引についても導入する。これにより、日中の取引が難しい投資家が、あらかじめ注文を設定し、利益や損失の確定を行うことが可能になるという。
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