Microsoftは、Windows XPのService Pack 2(SP2)を無償で提供すると発表した。しかし、以前から噂の出ている「Windows XP Reloaded」バージョンについては、依然として多くを語らなかった。
ロンドンで10日(現地時間)に行われたZDNet UKのワークショップで、Microsoft英国法人のある関係者は、Windows XP SP2の計画についての新たな情報を明らかにした。SP2は現在、200MバイトのRelease Candidate 1(RC1)がダウンロード可能になっている。
SP2の正式発売は今年夏に予定されているが、その時までにこのソフトウェアは80Mバイト程度まで軽量化されるという。同社は、これをCDに収め店頭で無償配布する計画だ。このCDは郵送での入手も可能となるが、送料および包装料を同社の負担とするかどうかについては未定。Microsoftでは「スマートダウンロード」技術を使い、ダイアルアップユーザーがこのアップグレード版を入手するためにオンラインで費やす時間も短縮する予定だとしている。
SP2は「高度なセキュリティ技術」を謳い、ファイアウォール、ウイルス対策およびネットワーク保護機能などの機能が強化されている点が強調されている。同社によると、こうした変更の影響で、既存のアプリケーションの約1割で問題が生じるというが、しかし同社では認定プログラムの実施は予定しておらず、また問題が生じる可能性のあるソフトウェアのリストも公開していない。
また、Tablet PCのアップグレード版も登場する予定で、SP2にはLonestar(正式名称はWindows XP Tablet PC Edition 2005)が含まれる。このOSでは、手書き入力オプションの数が増え、Officeとも統合されるようになる。
Microsoftは、今年後半に展開予定の大規模なマーケティングキャンペーン「XP Reloaded」についての質問に対し、多くを語らなかった。同社は以前、このキャンペーンの狙いはXPへの顧客の関心を再び高めることにあると語っていた。また、未発表のMedia Player 10や、オンライン音楽販売機能の統合などに関して、これまでにさまざまな憶測が浮上していた。
同社は、数週間以内にさらに詳細な内容を発表すると述べ、それ以上のコメントを差し控えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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