米Yahooは米国時間26日、同社のインスタントメッセージング(IM)ソフトウェアの新バージョンを発表する予定だ。今回の改訂は、ライバルのAOLやMicrosoftがそれぞれ新バージョンを発表した数日後の発表となる。
「The All New Yahoo Messenger」と呼ばれる今回のアップグレードは、Yahooが同サービスにこれまで施してきたアップグレードの中で最大規模のものとなる。まず、サービスのルック&フィールが大きく変わり、これまで以上にグラフィックスやアニメーションが強化されるとYahooはいう。
また新バージョンには、Yahooがこれまで他のウェブサイトで使ってきた機能が盛り込まれる。具体的には、写真の共有やアドレス帳、ユーザー同士を結ぶテレビゲーム、子会社Launchが展開するインターネットラジオサービス、オンライン検索など。
23日に行われたインタビューの中でYahoo MessengerのシニアディレクターLisa Pollock Mannは「Yahoo Messengerはコミュニケーションサービスにおけるハブの役割を果たす」と述べた。また、「それぞれのサービスが中核的でありながら、相互に関係していなければならない」と語っている。
YahooのIMソフトウェアの処理能力は、例えば、デジタル写真を表示したり、チャットウィンドウでチェッカーの試合をしたりする限りは、MSN Messengerとあまり変わりがない。しかし、同サービスが特徴的なのは、オプションでアバターと呼ばれるキャラクターを画面に表示できる点だ。アバターは、ユーザーが気分に応じて容貌や衣装、背景をカスタマイズして作るオリジナルのキャラクター。アジアで人気を博しているが、米国ではまだ普及していない。
さらに新バージョンでは、これまでユーザーに親しまれてきた機能も拡充されている。たとえば、アニメーション化されたフェイスマークは現在35種類提供されているが、さらに13種類のマークが追加される。また、今後も引き続き、VoIPやPCから携帯電話に文字メッセージを送信するサービスやウェブカメラ、ニュース配信などのサービスを提供していく予定だ。
Yahoo Messenngerの今回の発表は、ライバルのマイクロソフトやAOLがそれぞれのIMサービスにプログラムを追加してから間もない時期に行われる。Microsoftは先週、MSN Messengerに会員が相互対戦できるゲームサービスを追加した。また、AOLもICQというIMサービスの新バージョンを発表し、よりパーソナライズされたサービスを提供し始めた。
IMサービスが流行している様子や、各社がクライアントユーザーの獲得をめぐって激しく競争する状況を考えれば、各社のIMサービスの機能が次々と更新されていくのは驚くべきことではない。IMは今、インターネットユーザーの間で最も人気のあるサービスのひとつとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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