NEC、富士通、インテルなど世界のIT大手19社は共同で、4月20日、「エンタープライズ・グリッド・アライアンス(EGA:Enterprise Grid Alliance)」を発足した。企業向けのグリッド・コンピューティングの開発、および推進に重点をおいたオープンなコンソーシアムとなる。
グリッド・コンピューティングは、プール(蓄積)した複数のコンピュータ、ストレージ、ネットワークを接続することで、企業がビジネス上の需要の変化に応じて資源を動的に配分することを可能にする技術。エンタープライズ・グリッドによって、企業および公共の組織は、ビジネス上の需要に応じ、IT資源を利用することが可能になる。
新たに発足したEGAはオープンで独立し、特定のベンダーに偏らない中立のコミュニティで、グリッド環境で商用のアプリケーションを実装するのに必要な短期的な条件を扱っていく。初期に重点的に取り組む分野として、
――を考えている。
また、エンタープライズ・グリッドを利用するにあたり、企業が遭遇する障害を特定し、その課題を解決するオープンで相互運用が可能なソリューションを推進していく。企業ユーザーのニーズに特化することで、EGAはビジネス上のニーズの変化に対する迅速な対応、稼働率やサービスレベルのパフォーマンスの向上、ITコストの削減などを図っていく。
EGAの発足時の理事会は、EMC、富士通・シーメンス・コンピュータズ、ヒューレット・パッカード、インテル、NEC、ネットワーク・アプライアンス、オラクル、サン・マイクロシステムズで構成。その他の設立会員として、AMD、Ascential Software、Cassatt、シトリックス、Data Synapse、Enigmatec、Force 10 Networks、ノベル、Optena、Paremus、Topspinの各社が参画する。
今後、EGAは、企業向けソフトウェアやハードウェア、サービスを提供する企業やエンドユーザーに対して開かれたフォーラムを提供するとともに、他のコンソーシアムや標準機構と協力し、統合化されたエンタープライズ・グリッドのソリューションの推進と普及率の向上を目指していく方針。
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