日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月2日、高性能技術コンピューティング(HPTC)分野向けの大規模Linuxクラスタ「XCクラスタシリーズ」を発表した。Itanium 2 プロセッサ搭載のHP Integrity rx2600サーバをベースとする「HP XC6000クラスタ」と、Xeon プロセッサ搭載のHP ProLiant DL360サーバをベースとする「HP XC3000クラスタ」の2製品を用意する。いずれもクラスタ用ソフトウェア「XCシステムソフトウエア」を実装して出荷するので、導入後直ちに運用可能という。両製品とも同日販売を開始する。
XCクラスタシリーズは、同社のAlphaServer SCシリーズの後継に当たる製品。官公庁や大学の研究所、企業の設計および開発部門を対象としており、特に数10プロセッサ〜数百プロセッサ単位での演算処理(グリッドコンピューティング、科学技術演算、バイオインフォマティクス、CAE、CFD、計算化学、EDA、CGレンダリングなど)を行う部署に向ける。
XC6000クラスタは、各ノードにインテルの64ビットプロセッサであるItanium 2を2個搭載し、標準で最大256ノード構成に対応する。ノード間通信にはQuadrics Elan3を採用。2004年中にElan4に対応する予定。17ノード/34プロセッサ構成の場合、管理用ノード、XCシステムソフトウエアを含む価格は9160万5000円。
一方、XC3000クラスタは各ノードにXeonを2個搭載し、最大256ノード構成が可能。ノード間通信にはMyrinet XPインタコネクトを採用する。17ノード/34プロセッサ構成の場合、管理用ノード、XCシステムソフトウエアを含む価格は3239万6000円。
両クラスタとも、RedHat Linuxディストリビューションとの互換性を備える。また、2004年末までにクラスタ向けファイルシステムLustreに対応する。
日本HPはXCクラスタの保守サポートも行う。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」