Microsoftは、デスクトップでのオープンソース人気の高まりに刺激され、より良い製品の開発に取り組むだろうと、同社のあるエンジニアが語った。
MicrosoftのBradley Tippというエンジニアは21日(現地時間)、ロンドンで開催されたLinuxUser & Developer Expoで、競争はソフトウェア業界全体にとって有益であり、Microsoftがより優れた製品をリリースすることにつながると述べた。
「私が気に入っているのは、Microsoftは他者と競争している時にこそ一番良い仕事をし、また最も革新的になるという点だ。だから、どんどん挑戦してほしい」とTippは語った。
Tippのコメントは、前日20日にNovellのLinuxビジネスオフィスディレクターMatt Asayが述べた見解と表裏一体の関係にある。Asayは、デスクトップオペレーティングシステムにはMicrosoft製品以外の選択肢がなかったため、Microsoftは自社ソフトウェア製品の改善に対するインセンティブがほとんどなかった、と発言していた。
Tippは、同カンファレンスのなかで、Asayを含むオープンソース分野の人間数人が、デスクトップLinuxの将来に関する見解を述べるディベートの場に登場した。
Asayは聴衆に対して、Linuxは3、4年前サーバ市場に普及したときと同じようにデスクトップ市場でも浸透していくだろうと述べた。
「現在デスクトップ市場には、本当の競争はないかもしれない。しかし1〜2年後には激しい競争が見られるはずだ」(Asay)
SunのJava Desktop SystemグループのプログラムマネージャーRobin Wiltonは、デスクトップ市場におけるLinux人気が高まることで、多くのメリットが得られると述べた。
「選択肢と競争が増えることになる。これは好ましい結果だ」(Wilton)
同カンファレンスでは、プロプライエタリなソフトウェアがプレインストールされていないノートパソコンを買うのがいかに難しいかを述べた参加者もいた。
Hewlett-Packard(HP)のSambaチームで働くJeremy Allisonは、このことが問題だと述べ、彼がノートパソコン購入後まず最初にやった作業は、ハードディスクを再フォーマットしてWindowsを削除することだったと認めた。
「払い戻しを受けられないことにむっとした。Windowsを使わないのに、その分の金額を払い戻しできないのは、なんともけしからんことだ」(Allison)
Allisonは、HPが先頃Linuxをプレインストールしたノートパソコンを出荷すると発表したことに触れ、「Linuxを搭載したHP製のPCが、これからもっとたくさん登場するだろう」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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