---そのためにLonghornの発売が遅れることはありますか。
リリースの時期は変わるでしょう。周辺的な機能を削ることになるかもしれません。Jim (プラットフォームグループのバイスプレジデント、Jim Allchin)と彼のチームが今、計画の見直しに取り組んでいます。
---予定されていたセキュリティ機能の大半はSP2に盛り込まれるのですか。
LonghornにはSP2よりも多くのセキュリティ機能が搭載される予定です。Longhornでのみ実現される重要な機能群も予定されています。
---ビヘイビアブロッキング(Behavior-blocking)機能はその一つですか。
いくつかのビヘイビアブロッキング機能はLonghornではじめて実現されることになるでしょう。Longhornではハードウェアレベルでのセキュリティ機能が複数お目見えする予定です。
---「検索では失敗した。もっとうまくやれるはずだったのに」と発言されましたね。
「もっとうまく」ではありません。「もっと早くできるはずだった」と言ったのです。もっと早い時期に研究開発に力を入れるべきでした。
---遅れをとったのは、先ほど出た会社としての問題のためですか。
要因はいろいろです。やるべきことが多すぎたので、良くも悪くも、優先順位をつけました。奇妙なことに、我々の優先順位は当時最大のライバルだったYahooと同じものでした。Yahooは我々と同じくらい、いやもっと後悔していることでしょう。検索の分野で首位にあったにも関わらず、十分な投資をしなかったのですからね。我々はどちらも、Googleに虚をつかれました。
率直にいって、当時はMSN戦略を組み立てるのに必死でした。おそらくは投資を強化すべきだった時期に、インターネットやブロードバンドをビジネスに取り込む方法を考えていたのです。それは誤りでした。もっと早く気づいていたら、もっと早く検索分野に資源を割り当てることができたでしょう。
---Microsoftは大きな需要が見込めない限り、新規の市場には参入しないといわれています。
ほとんど需要のない時期から参入することもあります。テレビ用ソフトウェアはその一つです。我々は採算のめどが立つはるか前から、テレビ用ソフトウェアに投資をしてきました。こうした分野では、初期の顧客はわずかしかいません。ペン入力デバイスにも早い段階から取り組みました。Tablet PCはこれまでに数十万台が販売されていますが、百万台には達していません。
Media Centerは我々が早期に着手したテクノロジーの好例です。我々は常に一番乗りをしようとは思っていませんし、すべての分野で遅れを取るつもりもありません。我々の目標は、すべてにおいてベストであることです。パイオニアではなくとも、ベストでありたい。明確な価値を提案する企業であることが重要です。もちろん、パイオニアとなるのは結構なことですが、問題はそれがベストの製品かどうかです。
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