エキサイトは4月12日、オンラインゲームポータルサイト「Game.excite」と、ライトユーザー向けのカジュアルゲームサイト「Creamsoda」を開設した。
エキサイトのオンラインゲームにおけるビジネス戦略は3つのパートに分けられている。まず、オンラインゲーム全体の情報やニュースなどを提供するポータルとしてのGame.excite。次に、初心者を対象とした手軽に遊べるカジュアルゲームを集めたCreamsoda。そして、中級から上級者を対象とした5本のMMORPG(大規模多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)だ。
カジュアルゲームサイトCreamsodaでは、ユーザーはアバターを作成してゲームに参加する |
Game.exciteでは、エキサイトで提供するオンラインゲームを中心に一般情報を配信する。また、エキサイトのコミュニティやコンテンツと連動し、課金システムを提供する。
カジュアルゲームのポータルを目指すCreamsodaの対象ユーザーは、短時間で気軽にゲームを楽しみたいライトユーザーだ。ユーザーは、国内で最大の大きさとなる300×150というサイズのアバターを自身の分身として作成する。この大きさにした理由は、さまざまな衣装やアクセサリを身にまとい、他のユーザーのアバターにお披露目するためだという。Creamsodaでは、このほかミニメールや名刺交換、人気投票などの機能が実装される予定だ。
MMORPGとしては初めて空中戦を楽しめるフリフオンライン(クリックすると拡大されます) |
Creamsodaで提供される第1弾のゲームは、男女の出会いを提供するゲーム「パフェカフェ」だ。アバターを使い、ビンゴゲームや早押しクイズなどを楽しんだ後、フィーリングカップルゲームを行う。獲得した賞品をプレゼント交換に使ったり、カップルになった同士でチャットを楽しんだりできるなど、男女の出会いを重点に置いたもの。
中・上級者向けのMMORPGでは、「プリストンテール」「シールオンライン」「ユニバーサルコマンド」(現在、テストサービス中)が提供されている。今後、MMORPGとしては初めて空中戦が楽しめる「フリフオンライン」や、ゴルフゲーム「ショットオンライン」が投入される予定だ。
エキサイト代表取締役社長 山村幸広氏 |
同社代表取締役社長の山村幸広氏は、「インターネットビジネスというものは、従来、インターネット広告からの収入を基盤として提供されていた。今日、売上に対する広告収入の割合は半分以下になっている。ポータルビジネスはもはや広告だけではやっていけない」という。今日におけるオンラインゲーム市場は、かつての広告ビジネスに匹敵する勢いで成長しており、2002年には300億円規模だった市場が2005年には1370億円規模に達するとみられている。
「ウェブ課金モデルへのチャレンジと、ブロードバンドインフラの普及から得られた解答のひとつがオンラインゲーム」と山村氏は分析し、「アダルトコンテンツ以外で課金ビジネスが成り立つのはオンラインゲームだろう」と語った。今後の売上目標としては、2004年度に5万人のユーザーで8億円、2006年には20万ユーザーで16億円を目指す。
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