またMicrosoftは同日、Longhornとほぼ同時期に発売予定のOfficeの次期バージョンが、旧バージョンのWindowsでも動作するものになることを明らかにした。同社はこれまで、このバージョンのOfficeについて、Longhornの新機能を活用するよう設計されたものになると述べていた。
「Microsoftは、各顧客が製品の発売に関してさまざまニーズを抱えていると認識している。顧客が(Longhornだけでなく)Windowsの最近のバージョンでも、次期バージョンのOfficeを利用できるよう、我が社は確実を期している」と同社関係者は述べている。
この関係者は、次期Officeで計画されている機能にどんな変更が加えられるかについては具体的な説明を差し控え、「開発のごく初期段階にあり、具体的な事柄について憶測を述べることはできない」と語っただけだった。
またMicrosoftは、Longhorn発売前に、別の暫定版Windowsをリリースしないことに決定した。
「賢明な企業なら、どこでも不測の事態に備えた対策を行なう。Longhorn前の中間リリースもそうした対策だった。Windowsの次のリリースはLonghornだ」とSullivanは述べている。
しかし同社は、新しいMedia Playerなどの機能を盛り込んだ、もっと小規模なWindows XPのアップデートを現在も検討しているという。これに関する最終決定はまだ行なわれていないとSullivanは話している。
Allchinは、MicrosoftがWindows XPでのみ実現する新技術を売り込むマーケティングの取り組みを計画しているとも語った。こうした技術には、年内に発売予定の携帯可能なMedia Center対応機器に接続できる機能などがある。
Longhornで省略される機能には、WinFSファイルシステムの実装に関する部分が含まれるかもしれない。Sullivanによると、Longhornが動作するデスクトップPCからWinFSを利用できるようにすることに開発作業の的が絞られているという。
「われわれはまだ、提供する具体的機能やシナリオを検討中だ」とSullivanは述べ、さらに「WinFSファイルシステムの本質的な部分は提供されることになる」と付け加えた。
Microsoft幹部は先月、Longhornの最初のベータ(公開テスト)版リリースは来年前半以降になると述べていた。同社は当初、ベータ版を今夏にリリースすると公言していた。
同社は昨年10月にロサンゼルスで開催された「Professional Developers Conference」で、ごく初期段階にあるLonghornをプレビューした。Sullivanによると、同社はLonghornの新たなプレビュー版を、5月初旬にシアトルで開催される「Windows Hardware Engineering Conference」(WinHec)で発表するという。また同社はLonghorn稼動に必要なマシンの種類についての詳細情報を、ハードウェアメーカーに提供するとSullivanは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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