Sun Microsystemsは来月、まもなく登場予定のJava Studio Creatorについてテスト版を幅広く配布するプログラムを開始する。Java Studio Creatorは、Microsoftの開発ツールを利用するプログラマの獲得すべく設計されたJavaの開発ツールだ。
Sunは米国時間29日、以前「Project Rave」と呼ばれていたJava Studio Creatorについて、4月8日から早期アクセスプログラム(EAP)を開始することを明らかにした。Sunによると、このアップデートでは、今夏リリース予定のCreator最終バージョン版に含まれる複数の機能強化が実施されているという。
Java Studio Creatorは、Sunがビジネスアプリケーション構築用に取り揃えたJava開発ツールの新製品だ。Creatorは、比較的簡単なウェブアプリケーションを短時間で開発するためのビジュアルツールを求めるソフトウェア開発者向けに設計されている。Sunはまた、Java Studio Enterpriseという開発ツールも販売しているが、これは大規模なウェブサイトで使われるような、複雑なアプリケーションを開発するためのものだ。
SunはCreatorで、MicrosoftのVisual Basicを使う何百万もの開発者にアピールしたいと考えている。Creatorはまた、同社のJavaサーバソフトウェアやハードウェアの売上を伸ばすために考えられたものだと同社では説明している。
同ツールの最新版では、バックエンドのデータソースを利用するビジュアルアプリケーション構築用のJava規格であるJavaServer Facesのサポートが追加されている。Sunはまた、NetBeansバージョン3.6で加えられたユーザーインタフェースへの変更もCreatorに取り入れた(NetBeansは、SunのJava開発ツール製品の基盤となるオープンソースソフトウェア)。
Java Studio Creatorには、Java System Application Server Platform Edition 8とウェブサーバソフトウェア用の開発者ライセンスが含まれる。Sunでは将来Creatorをスタンドアロン製品として販売することを考えている。
SunのJeff Anders(開発プラットフォーム部門グループマーケティングマネジャー)によれば、同社はJava Studio CreatorとJava Studio Enterpriseをバンドルして1枚のCDに収め、定額の月額料金を請求することも検討しているという。同社はJava Enterprise Systemサーバソフトウェアですでに同様の課金方法を採り入れている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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