インデックス (小川善美社長)は3月22日、人工知能技術の最新トレンドであるソフトコンピューティング技術の活用によって、システムに人間の感性を取り入れ、これまで体系化することが難しかったノウハウを表現できるエンジン「ヴァイスコープ(Wiescope)」を開発したと発表した。
「ヴァイスコープ」は、アンケート結果や有識者へのインタビューなどによって得られた情報を学習させることで、アンケート対象者や有識者の知識・感性をシステムに取り入れ、未知の問いに対しても柔軟で的確な答えを出せるエンジン。
データマイニングなどの既存技術と比較して、より個人にフォーカスした判断が可能で、商品のリコメンドやメニューの最適化といった「Webパーソナライゼーション」分野での活用を予定している。また、「恋愛」や「性格診断」、「芸術分野」、「ブランディング」など、従来コンピュータによる判断が難しかった分野にも適用可能な点が大きな特徴で、エンターテインメント分野を中心とした幅広い分野での商品化、サービス化を行っていく予定。
商品化の第一弾として、5月に「だめんずうお〜か〜♀(レディス)」、「同 ♂(ボーイズ)」(各4179円税込)をタカラから発売する。これは、自分と判定したい相手の特徴を入力すると、その相手の“だめ度”やタイプ、自分との相性を診断し、タイプ別に恋愛アドバイスをしてくれる「ダメ男(女)」判別機。i-mode人気占いサイト「恋愛の神様」での男女1万人へのアンケートによって得られた若い男女の“生”の感性を「ヴァイスコープ」に学習させることで、信頼性の高いリアルな診断を実現した。
なお、「ヴァイスコープ」の中核となる技術は、筑波大学のバックアップのもとで取り組んでいる「Arcプロジェクト」から生まれたもので、実用性とエンターテインメント性の両方を高いレベルで備えたエンジンとなっている。また、汎用性の高いモジュールとして開発されているため、Webサービス、ハイテクトイ、デジタル放送、情報家電などさまざまなプラットフォームにおいてサービス展開することができる。
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