Microsoftは18日(米国時間)、MSNユーザーの多くがHotmailやMSN Messengerなどのサービスにサインインできない状態になっていることを認めた。
HotmailとMSN Messengerではこの1週間ほど前にも、同様にサインインできなくなる不具合が発生したばかりだ。両サービスともユーザー認証にはMicrosoft Passportが必要だが、このパスワードおよび認証用ソフトウェアはMSNの運営する各ウェブサイトで採用されている。
MSNの主任プロダクトマネージャー、Larry Grothausは、「現在の不具合はMicrosoftが西海岸時間9時30分に最初に発見したもので、先週のサインイントラブルとは無関係だ」との声明を発表している。同氏は、今回のトラブルはPassportとは関係がないが、一部のPassportサービスに影響が出ているとも付け加えた。
「顧客は今後もしばらくは、時々問題に遭遇するかもしれないが、まもなく全ての顧客に対してサービスが完全復旧する見込みだ」とGrothausは電子メールによる声明のなかで述べている。「我々は顧客にさまざまな不便や混乱を招いたことを、心からお詫びする」(Grothaus)
Grothausは、Microsoftがこのトラブルの「問題」修正に取り組んでいると述べたが、原因についてそれ以上の情報は明らかにしなかった。
インターネットのパフォーマンス測定サービス会社Keynoteの関係者は、先週のサインイン時の不具合について、Passportが関与している可能性があると述べていた。なお、先週の不具合はMSNサイトに限定されていたとこの人物は指摘していた。
Microsoftはこれまで、Passportを同社のWebサービス戦略の中核技術として宣伝してきた。Passportソフトウェアは、誕生日やクレジットカード番号などの個人情報を保存し、ユーザーがPassportをサポートしているウェブサイトに簡単にログインできるようにするもの。サインインサービスが中央で一元管理されることにより、ユーザーは自分のアカウントの管理や、商品・サービスの購入、メールやインスタントメッセージなど人気の高い機能へのアクセスなどが、1対のユーザー名とパスワードで行なえるようになる。
eBayやUSA Today、Starbucksなどのサードパーティのウェブサイトも、Passportをサポートしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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