NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3月18日、Blogサービス「ブログ人(じん)」を3月30日から開始すると発表した。OCN会員ならば、基本サービスとなる「はじめの一歩」プランを無料で利用できる。また、非OCN会員でも月額250円を支払うことでサービスを受けられる。
ブログ人は、米Six Apartの開発した「TypePad」をベースにしている。ウェブブラウザをユーザインタフェースとして、簡単にウェブログを開設したり、記事を掲載したりできる。また、カメラ付き携帯電話から写真をアップロードするモブログにも対応している。デザインテンプレートは20種類以上が用意される。なお、昨年からサービスを開始しているニフティのBlogサービス「ココログ」もTypePadをベースにしている。
サービスプランは、ディスク容量30MBのはじめの一歩プランのほか、フォトアルバム機能やログ管理機能が使えるディスク容量50MBの「ホップ」プランが月額300円、3つまでのウェブログが作成可能で、日付指定投稿もできるディスク容量100MBの「ステップ」プランが月額700円、ウェブログ作成数無制限、複数ユーザによる利用も可能なディスク容量200MBの「ジャンプ」プランが月額1200円となっている。
有料プランでは、Amazon.co.jpのアフィリエイト機能を利用するための仕組みも提供される。ユーザが興味のある書籍や音楽情報を公開する「私リスト」では、国際書籍コード(ISBNコード)などを打ち込むことで、Amazonの商品データベースから本の表紙画像などを自動的に表示する。
また、Blogのポータルサイトとなる「Blogzineブログ人」も開設する予定。Blogの使い方の提案だけでなく、面白いBlogを紹介する「粋人(イキモノ)観察」、トラックバックにより都道府県ごとの記事数によって日本地図の表示が変わる「日本沈没地図」などのコンテンツも公開される。日本沈没地図は、トラックバックによって集められた記事の本数により7段階に地図が色分けされ、最も活動的な都道府県が目立つ色に、そうでない都道府県が海の色と同系色で表示されるもの。5分間隔のリアルタイムで更新されるコンテンツで、他社のBlogサービスやサーバインストール型のMovableTypeユーザも参加可能となっている。
コンシューマ&オフィス事業部OCNサービス部長の小林洋子氏 |
NTT Comコンシューマ&オフィス事業部OCNサービス部長の小林洋子氏は、「2004年はBlog元年と呼ばれる年になるだろう。2005年にはマーケットとして成熟してくると思う。現状では、先行ユーザの中ではBlogが流行しているが、マーケットとしては夜明け前の状態だと認識している」とコメント。2年間で40万人ユーザ、事業の黒字化を目指す。今後は、RSSリーダなどの関連アプリケーションや、Amazon以外のアフィリエイトサービスとの連携も予定している。
なおブログ人のベースとなったTypePadを運営するSix Apartは18日付けで全額出資の日本法人シックス・アパートの設立を発表している。同社の代表取締役社長には日経BP出身の関信浩氏が、技術担当執行役員にはSix Apartに出資しているネオテニーの平田大治氏が就任する。
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