Microsoftは、Windows XP Service Pack 2(SP2)と同時にリリースするプログラミングツールの準備を進めている。Windows XP SP2はセキュリティに重点を置いたWindowsのアップデート版で、今年後半に発表される予定だ。
Microsoftの幹部がCNET News.comに語ったところによると、同社は、開発ツールのVisual Studio.NET 2003および.NET Framework向けのサービスパックを開発しているという。.NET Frameworkは、WebサービスアプリケーションをWindows上で動かすのに必要な「ランタイム」環境を指す。今回の変更は、開発者に対して最新のセキュリティ機能の使い方を説明する目的で考えられたもので、同社がWindows XP SP2を出荷する今年中頃にリリースされる見込みである。
Microsoftの開発者版プロダクトマネジャーのTony Goodhewは、「(Windows XP SP2と、開発ツールのサービスパックを)できるだけ日をあけずにリリースするつもりだ。理想を言えば、同時に出せるのが望ましい」と述べている。
この開発ツールのサービスパックは、既存のアプリケーションをWindows XP SP2上で動かすのにコードを変更する必要があるかどうかを開発者が判断するためのもの。また、計画中のセキュリティ機能の活用を開発者に勧める意味合いもあるとGoodhewは説明する。
Microsoftは、このツールのアップデート版に合わせて、Webベースのトレーニングとドキュメンテーションを同社の開発者向けウェブサイトから無償で提供している。これは、Windows XP SP2で予定されているセキュリティの変更が開発者に与える影響を説明したもの。同社によると、サービスパックに関連して無償トレーニングを提供するのは今回が初めてという。
Microsoft会長のBill Gatesは先週、Windows XP SP2に追加される予定の数々の変更について、その詳細を明らかにした。これは、Internet ExplorerやOutlookなどのデスクトップPC用アプリケーションの安全性を高めるためのもの。同社は、ファイアウォール機能を強化したほか、Windowsとメモリとのデータのやり取りに変更を加え、バッファオーバーランを防ごうとしている。
Goodhewは、Visual Studio.NETと.NET Frameworkのサービスパックを提供することは、Microsoft製のアプリケーションのみに留まらずWindows用のデスクトップアプリケーション全般にセキュリティ機能を追加することになるので重要だと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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