コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は2月26日、同協会が運営するウェブサイト「著作権・プライバシー相談室〜ASKACCS(アスクアックス)」に不正アクセスなどをした河合一穂容疑者に対し、個人情報の漏えい被害を受けた3名とともに損害賠償を求める訴えを起こした。同協会が2月27日に明らかにしたもの。
この人物は、既報のとおり2003年11月に数回にわたりASKACCSに侵入して約1200件の個人情報を入手。そして2003年11月8日に開催されたセキュリティ関係のイベントにおいて参加者約250名に侵入手法を紹介し、侵入で入手した情報のなかから数名分の個人情報を公開した。さらに、プレゼンテーションで使った資料は、インターネット上の掲示板に掲載されていたという。
こうした行為の影響で、同協会は「個人情報の漏えい被害者への謝罪、イベント参加者への個人情報の削除要請、インターネット上に個人情報が拡散していないかのチェック作業、サーバ管理会社への対応、事故調査委員会の設置と開催など、業務上多大な影響を受けた」としている。「そこで、当協会は被害を受けている個人とも協議の上、今後このような行為が二度となされないよう、同人物を共同訴訟した」(同協会)
なお、河合容疑者は不正アクセス禁止法違反で起訴され、現在拘留中。
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