MicrosoftとIntelは、Webサービスのプロトコルを使って、コンピュータ周辺機器から家庭用電化製品まで、あらゆる機器を接続するための標準化の取り組みを支援する。
両社は米国時間17日、キヤノンや、JavaソフトウェアメーカーのBEA Systemsとともに、WS-Discoveryという名称の技術仕様書を発表した。このプロトコルは、複数のデバイスがアドホックにネットワーク接続する状況に合わせて設計されたもの。この仕様に乗っ取ったそのソフトウェアがあれば、たとえばプリンタやファイル共有など、ネットワーク上の利用可能なサービスを、PDAから探し出すことができる。
この発表は、今週サンフランシスコで開催中のIntel Developer Forumに合わせて行われた。
「Webサービスが家庭でも利用できるようになる」と、IntelのコーポレートバイスプレジデントLouis Burnsは同フォーラムで語った。
両社は、WS-Discoveryを標準化団体に提出する計画だが、その動きがいつになるかは明かさなかった。Burnsの話では、同仕様を採用した商品が来年には登場することになりそうだという。
両社の話によると、WS-Discoveryは、既存のWebサービスプロトコル、つまり簡単に情報を共有できるようにするための一連のXML(拡張マークアップ言語)ベースの標準と連携して、利用可能なサービスを探す設計になっているという。また、WS-Discoveryはそれほどネットワーク帯域を必要とせず、またUniversal Description Discovery and Integration(UDDI)プロトコルのように、継続的にネットワークに接続している必要もない。
現行の各種のWebサービス仕様は、コンピュータ同士のデータ交換を簡単に行えるようにしたが、ただしコンピュータ以外のデバイス、つまり周辺機器やコンピュータ家電、消費者向けの家電製品などには対応していない。これに対して、WS-Discoveryは、ネットワークには一時的にしか接続せず、また限られた処理能力しかない持たないこれらのデバイスにWebサービスを提供する簡単な方法にするつもりだと両社は述べている。
WS-Disocoveryに詳しいあるアナリストによると、この新しい仕様はUDDIの欠点を解決するものだという。UDDIは、利用可能なWebサービスのレジストリとして機能する。
「UDDIを大きな電話帳と考えると、まず利用可能なサービスを見つけるためには、電話番号が必要だ。だが、サービスがいつもネットワーク上にない場合はどうするのか」と、Webサービス調査会社ZapThinkのアナリスト、Ron Schmelzerはいう。「UDDIでは、時々ネットワークにつながるだけの、そうした(機器が提供する)サービスを扱うには十分ではない」(Schmelzer)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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