ソフォス(本社・横浜市、アラン・ブロデリック社長)は2月2日、2004年1月におけるコンピュータウイルスの報告数を集計した「月間トップ10ウイルス」を発表した。1月の「月間トップ10ウイルス」は以下の通り。
1位「W32/MyDoom-A (MyDoomワーム)」25.1%[新規]
2位「W32/Bagle-A (Bagleワーム)」16.3%[新規]
3位「W32/Sober-C (Sober亜種)」9.9%
4位「W32/Dumaru-A (Dumaruウイルス)」5.3%
5位「W32/Mimail-J (Mimail亜種)」3.1%
6位「W32/Mimail-A (Mimail亜種)」2.7%
7位「W32/Mimail-K (Mimail亜種)」2.6%
8位「W32/Mimail-C (Mimail亜種) 」2.2%
9位「W32/Mimail-I (Mimail亜種)」1.0%
10位「W32/Klez-H (Klez亜種)」0.8%
1月下旬に発生した2種の新ワームが上位を独占した。1位となった「MyDoom」ワームは、SCOのウェブサイトへサービス拒否(DoS)攻撃をしかけ、大量のメールを送信するという被害を引き起こした。1月26日に発生したにもかかわらず、2004年1月にソフォスのカスタマーサポートセンターに寄せられた報告の4つに1つはこのワームに関するものだったという。
また、1月中旬に発生した「Bagle」ワームは、火星探査機である「Beagle」の名前に似ていることから活動の寿命は短いと予測されたが、活動停止の1月28日まで猛威を振るい、ランキングでは2位まで上昇した。
ソフォスでは、1月に608の新規ウイルスを検知・駆除対応し、現在、8万7419件に達している。
なお、同社は1月中に報告を受けたウイルス偽情報も発表した。ワースト5は以下の通り。
1位「Hotmail hoax」15.2%
2位「Meninas da Playboy」15.0%
3位「Budweiser frogs screensaver」11.1%
4位「A virtual card for you」 6.8%
5位「Bonsai Kitten」6.2%
「Hotmail hoax」が、2004年に入ってもトップを維持している。同社では、メールサーバーの貴重なリソースを守るためにも、法人組織に対し偽ウイルス対策ポリシーを策定するよう呼びかけている。
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