日本レジストリサービス(JPRS)とインターネットイニシアティブ(IIJ)は、6つあるJP DNSサーバのうちJPRSが運用するa.dns.jpとIIJが運用するd.dns.jpの2つに、IP Anycast技術を導入した。両社が2月2日に明らかにしたもの。これにより同じ名称のDNSサーバを複数拠点に分散配置できるようになり、「高品質サービスの提供、高負荷への対応、耐障害性の向上などの効果が得られる」(両社)。
IP Anycastは、通常サーバなどインターネット上の特定ノードに割り当てるIPアドレスを、同一サービスを提供する複数のノードに割り当てる技術。1つのIPアドレスを複数のDNSサーバに割り当てることが可能となるので、「地域分散により外部からの攻撃への耐性を強化できるなど、 DNSサーバの信頼性が向上する」(両社)。同技術は、2002年10月に発生したルートサーバへの分散サービス拒否(DDoS)攻撃を契機に導入が進められており、現在13あるルートサーバの5つに導入されている。
なおIP Anycast導入に伴う該当DNSサーバのIPアドレスの変更は、米国西部時間1月27日にインターネット全体に反映されたという。
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