いまインターネットの世界で、Friendsterを代表とするソーシャルネットワーキングサービスがトレンドとなりつつあるが、ネットのもう1つのトレンドである有料化の波が、このサービスにも押し寄せそうだ。
ソーシャルネットワーキングサービスとは、社交あるいは商業目的の、相互接続された個人情報ネットワークの構築を可能にするサービスで、有料化は何カ月も前から予想されていた。今回、サンフランシスコに拠点を置くTickleが先陣を切って、米国時間27日から一部のプロフィールへのアクセスの有料化に踏み切る。
Tickleは、同社の基本的なソーシャルネットワーキングサービス、従来の出会い系システムに8月に追加された新機能、ならびに性格クイズについては、今後も無料で提供していくことを強調した。27日時点で有料の加入手続きを要するのは、同社のソーシャルネットワーク内で、あるメンバーが4つ以上のリンクによって隔てられた人々に連絡を取れるようにするサービスだけだ。
Tickle のCEO、James Currierによると、同社は、業界全体の利益をもたらす有料化の波に、Friendsterをはじめとする競合他社も乗ってくることを十分予想しているという。
Currierはインタビューの中で、「Tickleがソーシャルネットワーキングサービスを有料化する企業だ、ということではない」と述べた上で、「他企業と差別化を図る高度な機能を有料化するのであり、他企業も我々に同調することを期待している。ソーシャルネットワーキングサービス企業が、良質で競争力のあるサービスを顧客に提供するためには、収益源が必要だ。これらのサービスを維持するには、ある種の有料契約の締結が不可欠であることを、我々はバブル時代に学んだ。顧客も普段から利用し楽しんでいるものには料金を支払うようになりつつある」と語った。
Friendsterの創設者、Jonathan Abramsからは、Tickleに関するコメントはすぐには得られなかったが、Abramsは以前、基本的に今後もサービスを無料で提供していくが、付加機能については有料化もありうると述べていた。
Currierによると、Tickleは同社のクイズやデートサービス関連の料金収入により、最近7四半期連続で利益をあげている。
Tickleによると、同社のソーシャルネットワーキングサービスは100万人以上の会員数を誇り、プレミアム・サービスの利用料は月額19ドル95セント、3カ月で39ドル95セント、6カ月で59ドル95セントという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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