「国内生産にこだわる」--松下電器、ノートPCの新製品を発表

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年01月27日 17時15分

 松下電器産業は1月27日、個人向けノートPC「Let'snote」シリーズの新製品4シリーズと、法人向け堅牢ノートPC「TOUGHBOOK」シリーズの新製品を発表した。2月より順次発売する予定だ。いずれも国内の神戸工場で生産される。

 今回発表されたLet'snoteの新シリーズはまず、DVD-ROM&CD-R/RWドライブ内蔵で14.1型SXGA+液晶搭載のY2シリーズと、同12.1型XGA液晶搭載のW2シリーズがある。Let'snoteで14.1型液晶搭載モデルの発売は初めて。いずれも、DVD-ROM&CD-R/RWドライブ内蔵としては「世界最軽量」(松下電器産業パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の伊藤好生氏)といい、重さはそれぞれ1499gと1290g。標準バッテリーのみで約7.5時間という長時間駆動を実現した。

14.1型液晶搭載のLet'snote「Y2シリーズ」

 DVD-ROM&CD-R/RWドライブが付かないモデルとしては、12.1型XGA液晶搭載のT2シリーズと10.4型XGA液晶搭載のR2シリーズも発表された。重さはそれぞれ1070g、990g。標準バッテリーだけで約5時間の駆動が可能だ。

 4シリーズはいずれもインテルCentrinoモバイルテクノロジを採用し、IEEE 802.11b/gの2規格に対応する。HDDは40GBだが、松下電器が運営するショッピングサイト「マイレッツ倶楽部」で購入する場合、HDDの容量を60GBに変更できる。また同サイトでは、天板の色などのカスタマイズもできるという。

 PCメーカーが製造拠点を海外に移すなか、松下電器は実装から組み立てまでを神戸工場で一貫して生産している。この点について伊藤氏は、「国内生産であれば、カスタマイズなどの受注生産を72時間以内に顧客に届けられる。また、修理の場合も48時間以内に届けることが可能だ。こうしたスピードと対応力を武器にしていく」と同社の戦略を紹介。デルやHPなどによるPCの安売り合戦とは一線を画す考えを示した。2004年度の売上目標はLet'snoteシリーズ全体で国内出荷台数が30万台、海外出荷台数が5万台としている。

 堅牢PCのTOUGHBOOKシリーズでは、前機種から15%軽量化した29シリーズを発売する。タッチパネル付きの13.3型液晶を搭載し、重さは3.6kg。標準バッテリーで8.5時間の駆動が可能だ。CPUにはPentium M 1.2GHzを採用。6月には船上等でも使用可能な塩害対策モデルも受注生産で製造する予定という。

 同社の調査によれば、TOUGHBOOKシリーズは「堅牢PC市場において世界ナンバーワンのシェア」(伊藤氏)といい、2004年度には国内で5万台、海外で15万台の出荷を目標としている。

 TOUGHBOOKの29シリーズは2月2日から、Let'snoteのW2、T2、R2の3シリーズは2月20日から、Y2シリーズは2月27日からそれぞれ販売される。価格はオープンだが、マイレッツ倶楽部での販売価格はY2シリーズが24万2800円から、W2シリーズが22万2800円から、T2シリーズが20万2800円から、R2シリーズが19万2800円からとなっている。

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