日本電信電話(NTT)、日本電気、富士通研究所、古河電気工業、日立製作所、三菱電機の6社は1月23日、フォトニックネットワークをマルチベンダ装置環境で構築し、GMPLS(Generalized Multi Protocol Label Switching)技術を用いてギガビット級の通信回線を自由に制御することに成功したと発表した。
検証実験は、フォトニックインターネットラボで実施された。各社で開発したGMPLS技術を搭載した通信機器を相互に接続して、通信回線や通信装置の故障時に予備の回線に自動的に迂回する機能も加えた実用に近い形態のバックボーンネットワークを構築した。
この実験では、MPLS網とGMPLS網を通して、デジタルシネマなどの超高精細な映像信号を転送することに成功した。MPLSとは、IP網の通信品質を制御するための技術で、GMPLSは、IP網でのMPLSの通信経路設定手法を、パケット、TDM、光波長、光ファイバという複数の異なるネットワークでの通信経路設定手法に拡張したものだ。
今後、新しい通信制御方式など次世代先端技術および新たなネットワークサービスの研究開発とその標準化を推進していくとしている。また、1月26日から27日にかけて開催される「ギガビットネットワークシンポジウム2004」において、超高精細の動画像通信を動態展示し、この実験結果を公開する。
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