ニューヨーク発--Linuxベンダー最大手であるRed Hatは、中国市場でのビジネス拡大を計画しており、中国のRed Flag Linuxと提携することも検討している。
Red Hatは、まず北京にオフィスを開設し、その後上海にも拠点を設けることから、中国への進出を開始する予定だと、同社の国際オペレーションを率いるAlex Pinchevは述べた。同氏は、先月、グローバル販売部門の責任者に昇格したばかり。
中国は広大な市場だが、同国の文化や経済、政府による障壁が、参入を難しいものにしている。そのため、Red Hatは北京にあるRed Flag Linuxと話し合いを進めていると、Pinchevは当地で開催中のLinuxWorld Conference & Expoでのインタビューのなかで答えた。
同氏は、Red HatがRed Flagと正式な提携関係を結ぶことを希望していると述べたが、詳細には触れなかった。
中国のテクノロジー市場は急成長を遂げており、また、Red Flagにはある程度の影響力がある。中国政府もRed Flagに投資しており、また同社はDell、Hewlett-Packard(HP)、IBM、Lenovo(旧Legend)、そしてOracleが投資しているLinuxベンダーのMiracle Linuxとも提携関係を結んでいる。
Pinchevによると、中国は内部の仕組みを調べられないソフトウェアの利用にとても用心深く、そのことがオープンソース製品が同国でアピールする理由ともなっているという。Microsoftは、そうした声に応えて、中国政府がWindowsのソースコードを精査できる研究室を設立した。
Red Hatは、米国で事業を開始したが、最近では海外での販売に力を注いでいる。Pinchevによると、同社はインドで20人体制の販売およびマーケティングセンターを開設したのはその一例という。
また、Red Hatがもっとも急成長しているのは欧州だが、ここは今月Novellが買収を完了したSuSE Linuxが長年支配してきた市場だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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