日本HP(樋口泰行社長)は1月20日、HP-UX、WindowsまたはLinuxを搭載した同社すべてのサーバ製品を一元管理できるハードウェア管理ツール「HP Systems Insight Manager」を発表した。今後、同社が出荷するすべてのサーバ製品に、順次無償で標準提供していく。
新製品は、同社がこれまで搭載OSの異なるサーバ製品ごとに提供してきた3つの管理ツール「Insightマネージャ7」、「TopTools」、「Servicecontrol Manager」の優れた管理機能を統合したマルチプラットフォーム統合管理ツール。これによって、業界で初めてサーバのアーキテクチャや搭載OSを問わず、1つのツールからすべてのサーバー製品ラインを管理できるようになった。
具体的には、(1)単一のユーザーインターフェース上ですべてのサーバを管理できるため、操作ミスが減り、ダウンタイムが減少、(2)管理ツールの整理統合によって、複数の管理ツールを扱う場合と比較し、コスト削減効果を提供、(3)業界標準(SNMP、WBEM、SSHなど)に対応することで、セットアップが容易になり、素早い導入が可能、(4)共通の管理サーバーから複数のマルチプラットフォームを管理できるため、クロスプラットフォーム管理が可能――などを実現する。
なお、各サーバ製品への提供開始時期は、Windows 32ビット版の「ProLiant」が2月下旬、Linux 32ビット版の「ProLiant」が04年前半、HP-UX PA-RISC版の「HP9000」が提供中、HP-UX Itanium版の「HP Integrity」が04年前半となっている。
今後、同社ではエンタープライズのIT管理製品「HP OpenView」と「HP Systems Insight Manager」の統合モジュールを開発する計画で、これらを組み合わせることで、顧客企業は包括的なシステムライフサイクルマネジメントを実現し、ハードウェア資産管理を大幅に簡素化できるようになる。
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