米Microsoftは、米国政府からの批判に応えて、Windows XPに内蔵している音楽購入機能に変更を加えることにしたと、米国時間15日に米司法省が明らかにした。
米司法省は、Microsoftが米国政府との間で合意した、独禁法違反に関する和解条件の遵守を監督する連邦判事と共に報告書を提出したが、このなかで同省は、XPの「Shop for Music Online」機能からは、たとえユーザーがOpereやMozillaといった他のプログラムをデフォルトブラウザに設定していても、Internet Explorer(IE)が起動されてしまうと指摘していた。
この件に関して、MicrosoftはすでにXPに変更を加えることに同意しており、これを受けて司法省は「Microsoftの、この機能を外すとの決定に満足しており、またこの判断は適切な結果だと固く信じている」と述べた。この変更を反映したXPのアップデートは、Windows Updateを通じて2月もしくは3月に配布になるとみられている。
Shop for Music Onlineをめぐる論争は、2003年10月に公になったもので、この時司法省は報告書のなかで、この件を穏便に解決できなければ、Colleen Kollar-Kotelly米地裁判事の助力を仰ぐことになるかもしれない、と述べていた。
2002年11月に承認された和解の条件には、MicrosoftがIE以外のウェブブラウザを選んだWindowsユーザーの希望を尊重しなければならないと記されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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