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米アップルのXserve、どこまでクラスタ分野に食い込めるか?

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 サンフランシスコ発--米Appleは、スーパーコンピュータと小規模クラスタの両分野で、高性能コンピューティングの世界に食い込みつつあると述べた。

 バージニア工科大学の研究者らがPower Mac G5を1100台つなげてクラスタを構成し、スーパーコンピュータの性能ランキング上位500位中、第3位となるシステムを作り上げたことから、Appleのマシンは昨年スーパーコンピューティング分野でトップクラスに躍り出ることとなった。このクラスタシステムの構築費はわずか500万ドルだったが、それと近い性能を持つ他のシステムをつくるには、数千万ドルから数億ドルのコストがかかっている。

 現在Appleは、Macで構成したクラスタを構築しやすくするための最初の方策を講じようとしている。同社は6日(米国時間)、Xgridというプログラムのテストバージョンをひそかに発表した。これは、Macのグリッドをより簡単に構築できるようにするソフトウェアで、米航空宇宙局(NASA)や米Genentech、サイモンフレーザー大学、リードカレッジ、バージニア工科大学で既に試験運用が進められている。

 バージニア工科大学のシステムのような技術系の計算処理を行うクラスタは、全く同一の専用サーバを多数組み合わせて構築したものが多い。だが、グリッドソフトウェアを使って、機能を拡張すれば、しばしば処理能力に余裕のあるデスクトップマシンなど、さまざまな種類のコンピュータの処理能力をプールできるようになる。

 Appleはまた、自社のラックマウント型サーバXserveにG5チップを追加すると発表した。今までこの選択肢がなかったため、バージニア工科大学はPower Mac G5タワー型デスクトップマシンを集めてスーパーコンピュータを構築しなければならなかった。

 Appleは、より安価なクラスタリングノードを構築できるよう、光学ディスクドライブなどのコンポーネントを外したXserveのバージョンも構築した。たとえば、Xserve G5コンピュータノードは、(Xserveの)最上位モデルと同じ2GHzのG5プロセッサを2基搭載しているが、価格は1000ドル安く、2999ドルとなっている。

 それでもAppleは、サーバ市場で大きなシェアを獲得するといった幻想は抱いていないと言う。

 「明らかに、Xserveを最初に出した時、我々は控えめだった。そして、いまでもその点は変わっていない」と、Appleの製品マーケティング部門でハードウェアストレージ担当のディレクターを務めるAlex Grossmanは述べている。

 米IDCのアナリスト、Jean Bozmanによれば、Appleは一定レベルのサーバ出荷台数を維持してきているという。Xserveの発売は2002年5月だが、Appleのサーバ市場でのシェアは今でもごくわずかだ。「Xserveは大量に売れているわけではない。だが、もともとAppleでも大量に売るつもりで出した製品ではない」(Bozman)

 Appleは当初、学校やデザイン会社、ビデオ市場といった、従来からの顧客をターゲットに、Xserveを売り込もうとしていた。しかし最近では、他の市場へも進出しようとしている。なかでもバイオテクノロジー分野は、Appleが積極的に狙いを付けているニッチ市場だ。同社は最近、この分野向けの専用クラスタ製品を追加したが、このシステムでは(ラックに格納された)複数のXserveに、バイオテック企業が利用しているなかでも最も人気の高い複数のソフトウェアプログラムと組み合わされている。

 Appleは、自社製品に関して、小規模企業向けのWindowsサーバに代わる広範な選択肢であると捉えており、とくにソフトウェアのアップグレードが必要な旧式サーバを使用している小規模企業を視野に入れている。Xserveは、WindowsとMac両方のファイルや印刷タスクを処理できる上、クライアント数無制限のライセンス付きなので、多くの企業にとって低コストな選択肢となりえると、Appleのサーバソフトウェアディレクター、Tom Goguenは述べている。

 Appelはまた、自社のストレージ製品Xserve RAIDが、MacだけでなくLinuxやWindowsベースのサーバでも利用できるようにした。

 クラスタリング分野では、Appleはバージニア工科大学が採用したような大規模な設計だけでなく、より小規模なクラスタもターゲットとしている。バージニア工科大学の「Big Mac」システムでは、たとえば大規模なコンピューティングタスクを小さな部分に切り分けて個々のマシンに分配するが、Xgridはそうしたことが可能な結合性の高いクラスタ向けには設計されていない。Xgridはむしろ、複数のデータセットで繰り返される類似したタスクを分配しやすくするためのソフトウェアである。

 Xgridでは、ネットワーク上で利用可能なコンピューティングリソースを自動検出する、AppleのRendezvous技術が使用されている。たとえば、Power Mac G5を使用しているコンピュータラボでユーザーが少なくなると、空いたリソースは自動的にXserveクラスタに追加される。米Sun Microsystemsや米IBMもしばらく前から同様のソフトウェアを提供しているため、XgridのリリースはAppleにとって重要なことだ。

 Appleがサーバの売上を伸ばす上で本当に重要なのは、同社がシェアを獲得できると思う市場をきちんと確保することである。また、ハイエンドコンピューティングでMacをより利用しやすくしなければならないだろう。バージニア工科大学は相当少ない数のMacで強力なスーパーコンピュータの構築に成功したが、そのための作業は大変なものだった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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