富士通、シリアルATAインターフェイス対応の2.5型磁気ディスク装置を発表

 富士通は1月5日、モバイルPC市場向けに、2.5型磁気ディスク装置として世界初となるシリアルATAインターフェイスに対応した高性能2.5型磁気ディスク装置「MHT20xxBH」を開発したと発表した。同日からグローバルプロダクトとして販売活動を開始し、出荷は4月末から。価格は個別見積り。

 新製品は、回転速度が毎分5400回転、最大容量が80GBで、2.5型磁気ディスク装置において現在採用されているパラレルATAインターフェイスに比べ、データ転送速度の向上が可能となっている。

 具体的には、シリアルATA IIフェーズI仕様に対応したSoC(System On a Chip)を搭載し、従来製品「MHT20xxAH」の1.5倍となる毎秒150MBの高速データ転送を実現。また、ネイティブ・コマンド・キューイング機能によって、最大32命令まで記憶し、その実行順序を自己最適化することで内部処理を高速化した。

 これによって、データ処理能力の向上が求められているモバイルPC市場において、シリアルATAインターフェイスに対応した高速な2.5型磁気ディスク装置を開発することができる。

 ラインアップは、世界最高水準である1平方cmあたり10.7ギガビットの記録密度で、40GB、60GB、80GBを用意した。

 同社では、04年度200万台の販売を見込んでいる。

富士通
「磁気ディスク装置」

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