一旦収まったかに見えた米SCO Groupへのネットワーク攻撃が、先週末に再開し、15日(米国時間)も続いた。同社はネットワークへのアクセスが途切れたままで、打つ手を欠いているようだ。
同社の広報担当Blake Stowellの話では、最初の攻撃は12日にほぼ収まったが、その後13日午前3時(太平洋標準時)に再開した攻撃が翌14日午後11時頃まで続いたという。DoS (Denial-of-Service:サービス拒否)攻撃として知られるこのデータの氾濫は、15日朝にも再び始まり、同社のウェブサイトには相変わらずアクセスできないままである。
この攻撃により、SCOのウェブサイトとファイルサーバは、過去7日間の内、5日もアクセスできない状態に置かれた。こうした攻撃が今後も続くようだと、同社では顧客とのコミュニケーションに支障が出る可能性もあるという。
Groklawという法律関係の分析サイトは、SCOに批判的な見解を載せており、DoS攻撃を受けたまま為す術がないという同社の主張に疑問を呈している。こうした攻撃は通常、回線の帯域幅を増強する、または同種の攻撃を阻止する特別な技術を有するISP経由でネットに接続するといった手段を講じれば、おおかたは被害を防げるものだという。
また、セキュリティの専門家らは、今年5月と8月にあった2度の攻撃を教訓にして、SCOは自社のネット接続を保護する適切な手段を講じてしかるべきだったと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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